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古文単語「かすかなり/微かなり/幽かなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
16,157 views |
かすかなり/微かなり/幽かなり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「かすかなり/微かなり/幽かなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | かすかなら | ◯ |
連用形 | かすかなり | かすかに |
終止形 | かすかなり | ◯ |
連体形 | かすかなる | ◯ |
已然形 | かすかなれ | ◯ |
命令形 | かすかなれ | ◯ |
■意味1
ぼんやりとしている、かすかである、弱々しい。
[出典]:漂泊の思ひ・旅立ち奥の細道
「弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、不二の峰かすかに見えて...」
[訳]:三月も下旬の二十七日、夜明けの空はぼんやりとかすみ、月は有明けの月(夜が明けても空に残っている月)で光はなくなっているので、富士の峰がかすかに見えて...
「弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、不二の峰かすかに見えて...」
[訳]:三月も下旬の二十七日、夜明けの空はぼんやりとかすみ、月は有明けの月(夜が明けても空に残っている月)で光はなくなっているので、富士の峰がかすかに見えて...
■意味2
(人気がなく)
物寂しい様、ひっそりとした様、人目につかない様。
[出典]:須磨 源氏物語
「殿の中いとかすかなり。」
[訳]:邸宅の中はたいへんひっそりとしている。
「殿の中いとかすかなり。」
[訳]:邸宅の中はたいへんひっそりとしている。
■意味3
貧弱である、みすぼらしい。
[出典]:行幸 源氏物語
「かすかなる脚弱き車など...」
[訳]:貧弱な車輪がしっかりしていない車などは...
「かすかなる脚弱き車など...」
[訳]:貧弱な車輪がしっかりしていない車などは...
■意味4
暗示的である、幽玄である。
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