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古文単語「おちいる/落ち入る/陥る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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おちいる/落ち入る/陥る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「おちいる/落ち入る/陥る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形おちいら
連用形おちいり
終止形おちいる
連体形おちいる
已然形おちいれ
命令形おちいれ


意味1:自動詞

落ちて中に入る、はまる

[出典]:大進生晶が家に 枕草子
「みな落ち入り騒ぎつるは。」

[訳]:みな(道の穴に)落ちてはまり大騒ぎでしたよ。


意味2:自動詞

くぼむ、へこむ、陥没する

[出典]:紅葉賀 源氏物語
「目皮いたく黒み落り入りて...」

[訳]:まぶたがたいそう黒ずみくぼんで...




意味3:自動詞

死ぬ

[出典]:嗣信最期 平家物語
「手負ひのただ今落ち入るに...」

[訳]:負傷者がたったいま死んだので...


意味4:自動詞

(川などが)
流れ込む

[出典]平泉 奥の細道
「衣川は、和泉が城をめぐりて、高館の下にて大河に落ち入る。」

[訳]:衣川は、和泉の城を取り囲んで(流れ)、高館の下で大河(北上川)へと流れ込む


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