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古文単語「すずろなり/漫ろなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
71,654 views |
すずろなり/漫ろなり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「すずろなり/漫ろなり」の意味、活用、解説とその使用例を記しています。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | すずろなら | ◯ |
連用形 | すずろなり | すずろに |
終止形 | すずろなり | ◯ |
連体形 | すずろなる | ◯ |
已然形 | すずろなれ | ◯ |
命令形 | (すずろなれ) | ◯ |
■意味1
なんということもない、当てがない、わけもない。
■意味2
はしたない、思慮に欠けている。
[出典]:源氏物語 紫式部
「さて通ひたまはむもさすがにすずろなる心地して...」
[訳]:そのまま(紫の上のもとに)お通いになるのもやはりはしたない気がして...
「さて通ひたまはむもさすがにすずろなる心地して...」
[訳]:そのまま(紫の上のもとに)お通いになるのもやはりはしたない気がして...
■意味3
関係がない、見ず知らずの。
■意味4
思いがけない、予想外の。
[出典]:伊勢物語
「わが入らむとする道はいと暗う細きに、つたかえでは茂り、物心ぼそく、すずろなるめを見ることと思ふに...」
[訳]:自分が入ろうとする道は、とても暗く細く、(おまけに)つたや楓が茂っていたので、なんとなく心細く、(この道を行くと)思いがけない目に遭うのだろうと思っていたところ...
「わが入らむとする道はいと暗う細きに、つたかえでは茂り、物心ぼそく、すずろなるめを見ることと思ふに...」
[訳]:自分が入ろうとする道は、とても暗く細く、(おまけに)つたや楓が茂っていたので、なんとなく心細く、(この道を行くと)思いがけない目に遭うのだろうと思っていたところ...
■意味5
むやみやたらに。
※この用法の場合、「すずろに」の形で用いられる。
[出典]:世には心得ぬ事の多きなり 徒然草
「逃げむとするを、捕らへて、引きとどめて、すずろに飲ませつれば...」
[訳]:逃げようとするのを、捕まえて、引きとどめて、むやみやたらに飲ませてしまうと...
「逃げむとするを、捕らへて、引きとどめて、すずろに飲ませつれば...」
[訳]:逃げようとするのを、捕まえて、引きとどめて、むやみやたらに飲ませてしまうと...
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