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古文単語「うちかたぶく/打ち傾く」の意味・解説【カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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うちかたぶく/打ち傾く

このテキストでは、カ行四段活用の動詞「うちかたぶく/打ち傾く」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「うち」は接頭語。

「うちかたぶく」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。

①カ行四段活用

未然形うちかたぶか
連用形うちかたぶき
終止形うちかたぶく
連体形うちかたぶく
已然形うちかたぶけ
命令形うちかたぶけ


意味1:自動詞

傾く

[出典]:蜻蛉日記
「二日ばかりありて、雨いたく降り、東風はげしく吹きて一筋二筋うちかたぶきたれば...」

[訳]:二日ほどたって、雨がひどく降り、春風が激しく吹いて(竹が)一、二本傾いていたので...


意味2:自動詞

首をかしげる、不審に思う

[出典]うつくしきもの 枕草子
「頭は尼そぎなるちごの、目に髪の覆へるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。 」

[訳]:髪型を尼のように肩の高さで切りそろえた髪型である子どもが、目に髪がかぶさっているのをかきのけることもしないで、首をかしげて何かを見ているのなども、かわいらしい。




②カ行下二段活用

未然形うちかたぶけ
連用形うちかたぶけ
終止形うちかたぶく
連体形うちかたぶくる
已然形うちかたぶくれ
命令形うちかたぶけよ


意味:他動詞

傾ける

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