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明治維新と朝鮮の開国(大政奉還、甲午農民戦争、日清戦争など) 受験対策問題 84 |
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著作名:
レキシントン
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※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
・長い間、鎖国を続けていた日本では、長崎の出島などに来航するオランダや中国の商船からの情報を長崎奉行がまとめ、オランダ風説書、唐(中国)風説書などにまとめ、幕府に提出していた。これらの風説書は、江戸幕府の海外情報収集に役立った。
・1853年、アメリカ東インド艦隊司令官のペリーが浦賀に来航し、江戸幕府に開国を要求した。翌年1854年にペリーは再び来航し、日米和親条約を締結した。この条約により、日本は下田・箱館の開港や最恵国待遇を認め、17世紀以降続いていた鎖国体制は崩れた。
・1858年には、アメリカ総領事ハリスと江戸幕府の間で日米修好通商条約が締結された。この条約で神奈川・兵庫・新潟・長崎の開港、自由貿易の原則、領事裁判権の承認、関税自主権の放棄などが決められ、日本の不平等条約となった。以後日本はオランダ・ロシア・イギリス・フランスとも同様の内容で安政の五カ国条約を締結した。
・外国からの圧力が強まる中、尊王攘夷論や討幕運動が激化し、1867年将軍徳川慶喜が大政奉還を行った。翌年1868年、江戸幕府が崩壊し、新たに明治政府が成立し、諸変革として明治維新がはじまった。明治維新は幕藩体制の解体と、天皇中心の中央集権体制確立、資本主義体制確立など、日本の近代化を目指して行われた。
・明治政府は、1871年に清と日清修好条規を締結し、1874年に台湾出兵、1875年に樺太・千島交換条約をロシアと結んだ。
・国内では、自由民権運動がおこり、藩閥専制政治に対し、民主化が求められた。1889年には天皇に大権を認める欽定憲法として大日本帝国憲法が成立し、1890年第1回帝国議会が開会した。
・朝鮮半島では、朝鮮王朝末期に 洪景来の乱が起こったが、半年で鎮圧された。
・1875年には、朝鮮沿岸で演習中だった日本軍艦が朝鮮軍に砲撃されたことをきっかけに江華島事件が起こり、1876年に日朝修好条規が締結された。この条約は(1)朝鮮の自主独立(2)釜山など3港(元山・仁川)の開港(3)日本公使館・領事館の設置(4)領事裁判権の承認などからなり、朝鮮にとって不平等条約となった。
・朝鮮王朝第26代の高宗は、父の大院君が摂政となり、政治を行ったが、のちに后の一族の閔氏が政権を握った。1882年には、大院君派の軍が閔氏一族や日本大使館を焼き討ちした壬午軍乱が起きた。
・壬午軍乱以降、清朝に依存する事大党と、日本と結んで独立と近代化を目指す開化派が対立した。
・1884年、開化派の指導者金玉均は、甲申政変を起こすが、最終的に清の介入により失敗した。甲申政変に対し、1885年、日清間で天津条約が結ばれ、朝鮮から両国軍が撤退することなどが決められた。
・朝鮮王朝末期には、丁若鏞や崔済愚などの思想家が新しい思想を広めた。崔済愚は、東学を創始し、信者が1894年に甲午農民戦争(東学党の乱)を起こした。全琫準に率いられた民衆は全羅道で蜂起したが、この反乱に対し朝鮮王朝に出兵を要請すると、日本政府も居留民保護を口実に出兵し、日清戦争に発展した。
・甲午農民戦争をきっかけとして1894年から1895年にかけて日清戦争がおこった。日清戦争に勝利した日本は、帝国主義列強の一員となり、講和条約として清の李鴻章と日本の伊藤博文のあいだに下関条約が結ばれた。この条約で(1)朝鮮の完全独立(2)遼東半島・台湾・澎湖諸島割譲(3)賠償金2億両(4)通商特権(5)開港場での企業設立などが決められた。
・1895年、下関条約で遼東半島を獲得した日本にロシアが反対し、ドイツ・フランスとともに三国干渉を行った。これにより、日本は3000万両を代償に、遼東半島を清に返還した。
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