|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
蜻蛉日記原文全集「かくていまは」 |
著作名:
古典愛好家
6,964 views |
蜻蛉日記
かくていまは
かくていまは、この街の小路にわざと色に出でにたり。本(もと)つ人をだにあやしうくやしと思ひげなるときがちなり。いふかたなう心憂しと思へども、なにわざをかはせん。この、いまひとかたの出でいりするをみつつあるに、いまは心やすかるべきところへとて、ゐてわたす。とまる人まして心ぼそし。
「かげも見えがたかべいこと」
など、まめやかにかなしうなりて、車よするほどにかくいひやる。
などかかるなげきはしげさまさりつつ 人のみかるるやどとなるらん
返り事は、をとこぞしたる。
おもふてふわがことのはをあだ人の しげるなげきにそへてうらむな
などいひおきて、みな渡りぬ。思ひしもしるくただひとり、ふしおきす。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
蜻蛉日記原文全集「年かへりて」
>
蜻蛉日記原文全集「おほかたの世の」
>
蜻蛉日記原文全集「廿五日に、大夫しもにかしなとにもきおこなひなどす」
>
平家物語原文全集「額打論 2」
>
蜻蛉日記原文全集「今日かかる雨にもさはらで」
>
蜻蛉日記原文全集「さて廿余日にこの月もなりぬれど」
>
平家物語原文全集「少将乞請 3」
>
最近見たテキスト
蜻蛉日記原文全集「かくていまは」
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト