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枕草子 原文全集「殿上より、梅の散りたる枝を」
著作名: 古典愛好家
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殿上より、梅の散りたる枝を

殿上より、梅の散りたる枝を、

「これはいかが」


といひたるに、

「ただ、はやく落ちにけり」


といらへたれば、その詩を誦(ず)して、殿上人、黒戸にいとおほくゐたる、上の御前(おまへ)に聞こしめして、

「よろしき歌などよみて出だしたらむよりは、かかることはまさりたり。よくいらへたる」


と仰せられき。
            
            
            
            
            
            
            

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