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式子内親王『桐の葉もふみわけがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど』現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「桐の葉もふみわけがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど」という歌について説明していきます。

原文

桐の葉もふみわけがたくなりにけり必ず人を待つとなけれど

現代語訳(口語訳)

桐の葉も落ちては積もり、人の来訪がないので踏み分けにくいほどになってしまった。必ずしも、人を待っているというわけではないのだけれど。

単語・解説

ふみわけがたくなりにけり来訪があると、道の落ち葉は踏まれて、そこに人が通ったあとが残るものだが、人がまったくやってこないので、どこが道なのかもわからなくなってしまった。
人を待つとなけれど必ずしも待ってはいないと言いつつも、どこか人恋しさを求める心を見事に表現している


品詞分解

※名詞は省略してあります。

格助詞
係助詞
ふみわけがたく形容詞・ク活用・連用形
なりラ行四段活用・連用形
完了の助動詞・連用形
けり詠嘆の助動詞・終止形
かならず副詞
格助詞
待つタ行四段活用
格助詞
なけれ形容詞・ク活用・已然形
接続助詞


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