manapedia
更新日時:
不等式を計算するときに覚えておきたい法則・性質
著作名: OKボーイ
208,660 views
不等式を計算するときに覚えておきたい法則・性質

このテキストでは、不等式を計算するときに覚えておきたい法則・性質についてまとめています。

※特に断らない限り、ここで扱う文字が表す数は実数であるとします。



不等号の性質

それでは、不等式の両辺に数字を足したとき・引いたとき・かけたとき・割ったときの符号の向きについてみていきましょう。

a<bという式について、以下のことが言えます。

①両辺に数字を足した場合

両辺に同じ数字を加えても不等式の向きは変わらない

a<bの両辺に3を加えます。

a+3<b+3

と、不等号の向きは変わりません。

②両辺から数字を引いた場合

両辺から同じ数字を引いても不等号の向きは変わらない

a<bの両辺から3を引きます。

aー3<bー3

と不等号は変わりません。

③両辺に正の数を掛けた場合

a>0、b>0としたとき、両辺に正の数をかけても不等号の向きは変わらない

a<bの両辺に3をかけてみます。

3a<3b

と不等号の向きは変わりません。



④両辺を正の数で割った場合

a>0、b>0としたとき、両辺を正の数で割っても不等号の向きは変わらない


a<bの両辺を3で割ってみます。

ALT


と不等号の向きは変わりません。

⑤両辺に負の数を掛けた場合

a>0、b>0としたとき、両辺に負の数をかけると不等号の向きがかわる


ここは特に注意です!
a<bの両辺に-3をかけてみます。

−3a>−3b

不等号の向きが逆になります。

⑥両辺を負の数で割った場合

a>0、b>0としたとき、両辺を負の数で割ると不等号の向きがかわる


a<bの両辺を-3を割ってみます。

ALT


不等号の向きが逆になります。



不等式と式の範囲

続いて不等式と式の範囲についてです。

a<bかつb<cのとき、a<c

ピンとこない人は、「bはaよりも大きい、そしてcはbよりも大きい。だからcはaよりも大きい。」と、口に出すと理解しやすいかもしれませんね。

まとめ

これらは不等式の性質ですので、覚えるようにしましょう!

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。






数学I