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最大多数の最大幸福 |
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著作名:
zed
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ベンサムはイギリスの法律家です。このベンサムが唱えたのが「最大多数の最大幸福」なのですが、今回はこの言葉の真理についてみていきましょう。
まず、ベンサムの考えの基盤となっている功利主義について紹介しましょう。
ベンサムは人は「快楽」と「苦痛」、この2つの概念にそって行動をしていると考えました。
ここで快楽を起こす行動を「善」、苦痛を起こす行動を「悪」とします。このとき、自分のとった行動が善か悪かを判断するためには、その行動をとった結果、自分が快楽を得られるのか、それとも苦痛を受けることになるのかによって判断されるべきとベンサムは考えました。この考え方を「功利主義」と言います。
「最大多数の最大幸福」とだけきくと、大多数の人間が幸福になればその他小数の人間はその犠牲になっても構わないと捉えられるかもしれません。しかしベンサムが意図したのはもっと深いところです。
ベンサムは功利主義の考えにそって、幸福度を計算で表せるようにしようと試みます。これが快楽計算です。
快楽を上記の7つによって客観的に計測することで、快楽と苦痛の差を求めようとします。
この差を最大化することが個人の幸福度の最大化につながると考えたのです。
さらにベンサムは、各個人の幸福量を最大にすることが、国家の幸福度を最大限に高めるということ主張します。
これが「最大多数の最大幸福」と呼ばれる考え方です。
貴族や権力者といった小数の幸福を求めるのではなく、庶民を含めた多くの人の幸福度を増すことを的確に表した言葉と言えるでしょう。
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