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古文単語「にほひ/匂ひ」の意味・解説【名詞】

著者名: 走るメロス
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にほひ/匂ひ

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名詞

意味1

色つや、色つやのある美しさ、美しく映える色

[出典]木の花は 枕草子
「唐土には限りなきものにて、文にも作る、なほさりともやうあらむと、せめて見れば、花びらの端に、をかしきにほひこそ、心もとなうつきためれ。」

[訳]:中国ではこの上ないものとして、漢詩にも詠むのは、やはりそうはいってもわけがあるのだろうと思い、よくよく見ると、花びらの端に、趣深い色つやが、ほのかに付いているようだ。


意味2

生き生きとした美しさ、はなやかな魅力

[出典]桐壺 源氏物語
「この御にほひには並び給ふべくもあらざりければ...」

[訳]:この(新しくお生まれになった皇子の)生き生きとした美しさにはお並びになることができそうにもなかったので...


意味3

香り、香気

[出典]九月二十日のころ 徒然草
「荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて...」

[訳]:荒れ果てた庭には露がたくさんおりて、(客が来たからといって普段はしないような、わざとたいたお香の香ではなく、常ひごろ自然と炊いているであろう)ことさらではない(お香の)香りが、しっとりと漂よって...


意味4

栄華、威光、華やかな様子

[出典]:椎本 源氏物語
「宰相中将、その秋中納言になりたまひぬ。いとどにほひまさりたまふ。」

[訳]:宰相中将は、その秋中納言になられた。ますます威光が勝りなさる。


意味5

濃い色から薄い色にだんだんとぼかしていくこと、染め色

[出典]:よき家の 枕草子
「檳榔毛の車しろくきよげなるに、蘇枋の下簾、にほひいときよらにて...」

[訳]:檳榔毛の車で白く美しいもので、蘇枋色の下簾の、染め色がたいへん美しく...


意味6

(俳諧用語)
前の句から続く余韻や余情

[出典]:去来抄
「今は、うつり、ひびき、にほひ、位をもって作るをよしとす。」

[訳]:今は、情緒のうつり、呼応、余情、品格を(前句に)つけるのをよいとする。

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ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 Benesse
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