新規登録 ログイン

9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

竹取物語『天の羽衣』(かぐや姫の昇天の一説)わかりやすい現代語訳

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
はじめに

竹取物語の一説、「天の羽衣」ついて現代語訳をしています。天の羽衣は、「かぐや姫の昇天」の中の一説です。
ALT


天の羽衣

天人の中(の一人)に、持たせている箱があります。(この箱には)天の羽衣が入っています。また別(の箱)には、不死の薬が入っています。一人の天人が言うことには、

「壺にあるお薬をお召しになってください。けがれた所のものを召しあがったので、ご気分がすぐれないでしょう。」


と言って、(薬を)持って近づいたので、(かぐや姫は)少しそれをおなめになって、(残りの薬を)少し形見にと思い、脱いでおく着物にくるもうとすると、そこにいる天人がくるませずにいます。お着物(天の羽衣)を取り出して(かぐや姫に)着せようとします。そのときに、かぐや姫は、

「少しの間待ちなさい。」


と言います。

「(この天の羽)衣を着せた人は、(普通の人のそれとは)心が変わってしまうということです。一言、言い残すべきことがありますよ。」


と言って、手紙を書きます。

天人は

「遅い。」


とじれったく思います。かぐや姫は

「ものの道理を知らぬことを、おっしゃらないでください。」


言って、たいそう落ち着いて、帝にお手紙を差し上げなさいます。慌てない様子です。

「このようにたくさんの人をお遣わし下さり、(私を)お引きとめなさいますが、(それを)許さない迎えがやって参りまして、(私を)召し連れておいとましてしまうので、残念で悲しいことです。帝にお仕え申し上げないままになってしまいましたのも、このように複雑な身の上でございますので、(帝は)納得できないとお思いになっておられるでしょうが、強情に(宮仕えを)お引き受け申し上げなかったことを、無礼な者と思いとどめられてしまいますことが、心残りでございます。」


と書いて、

今はもうお別れと、天の羽衣を身にまとうときに、あなた様のことをしみじみと思い出すことですよ

と詠んで、壺の薬を付け加えて、頭の中将を呼び寄せて(帝に)献上させます。中将に、天人は(壺を)持って渡します。中将が(壺を)取ったので、(天人が)さっと天の羽衣を(かぐや姫に)お着せ申し上げたところ、翁を気の毒だ、ふびんだとお思いになっていたことも( 天の羽衣の影響でかぐや姫の心から)消えてしまいました。この衣を着た人は、思い悩むことがなくなってしまったので、車に乗って、百人ほどの天人を連れて、(天に)昇ってしまいました。
Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
『教科書 高等学校国語 国語総合 古典編』 東京書籍
『教科書 精選国語総合』 東京書籍
『教科書 高等学校 国語総合 古典編』 東京書籍
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 高等学校 古典 古文編』 三省堂

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 20,174 pt 
 役に立った数 11 pt 
 う〜ん数 7 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。