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『泣く涙雨と降らなむわたり川水まさりなば帰りくるがに』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、古今和歌集で詠まれている「泣く涙雨と降らなむ渡り川水まさりなば帰りくるがに」という歌について説明していきます。

原文

泣く涙雨と降らなむ渡り川水まさりなば帰りくるがに

現代語訳(口語訳)

泣いて出てくる涙が雨になって降ってほしい。三途の川の水を増して、川を渡れなくてあの人が帰ってくるように。

解説・鑑賞のしかた

妹が死んだときに詠んだ歌とされますが、当時「妹」とは親しい女性を指す言葉なので、おそらく恋人が死んだときの歌と解釈するのがよいでしょう。涙を雨に見立てる表現は一般的ですが、その雨で三途の川を増水させようとするところにオリジナリティを感じます。

単語


渡り川三途の川のこと


品詞分解

※名詞は省略してあります。

泣く(カ行四段活用・連体形)


(格助詞)
降ら(ラ行四段活用・未然形)
なむ(終助詞)
渡り川

まさり(ラ行四段活用・連用形)
(完了の助動詞・未然形)
(接続助詞)
帰りくる(カ行変格活用・連体形)
がに(接続助詞)

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『教科書 国語総合』 筑摩書房
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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