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第3紀 世界史用語3
著作名: ピアソラ
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第3紀の特徴

第3紀とは、新生代の前期で約6500万年前から約170万年前までの時代です。この時代は、恐竜の死滅後、哺乳類の活動が盛んになった時代として知られています。また、この時代の末期には、人類の祖先であるヒト科の原始的な仲間が出現しました。このテキストでは、第3紀の特徴や重要性について、以下の観点から考察します。

第3紀の気候と地質

第3紀は、気候や地質に大きな変化が起こった時代です。第3紀の始まりには、白亜紀末に起こった隕石衝突によって、地球は大規模な生物の絶滅を経験しました。この衝突によって、地球は冷却し、大量の塵が大気中に広がりました。これによって、光合成を行う植物やプランクトンが減少し、それらを食べる動物も死滅しました。特に、恐竜や翼竜などの大型爬虫類はほとんど絶滅しました。一方で、小型で暖かい場所に適応した哺乳類や鳥類は生き残ることができました。



第3紀の途中には、パンゲア大陸が完全に分裂し、現在の大陸が形成されました。これによって、海洋や大気の循環が変化し、気候も変動しました。第3紀前半は温暖で湿潤な気候でしたが、第3紀後半になると寒冷化と乾燥化が進みました。これは、南極大陸が分離して南極点に移動し、氷河が形成されたことや、ヒマラヤ山脈やロッキー山脈などの高山が隆起したことなどが原因です。これらの気候変動は、生物の分布や進化にも影響を与えました。

第3紀の生物多様性と進化

第3紀は、生物多様性と進化においても重要な時代です。第3紀前半では、哺乳類や鳥類が多様化しました。哺乳類は体温調節能力や胎生能力などの優位性を持ち、様々な環境や食性に適応しました。例えば、草食性の奇蹄目(ウマ科やサイ科など)や偶蹄目(ウシ科やシカ科など)、肉食性の食肉目(ネコ科やイヌ科など)、海洋性の鯨偶蹄目(クジラ科やイルカ科など)などが出現しました。鳥類も、恐竜の系統から進化した動物で、飛行能力や羽毛などの特徴を持ちました。例えば、渡り鳥や水鳥、猛禽類などが多様化しました。

第3紀後半では、哺乳類や鳥類のほかに、爬虫類や両生類、魚類、昆虫類なども進化しました。爬虫類は、恐竜の死滅後に再び多様化しました。例えば、ワニ目やカメ目は白亜紀から生き残りましたが、トカゲ目やヘビ目は新たに出現しました。両生類は、水中と陸上の両方で生活できる動物で、温暖な気候に適応しました。例えば、カエル目やサンショウウオ目などが多様化しました。魚類は、脊椎動物の中で最も古くから存在する動物で、水中の様々な環境に適応しました。例えば、硬骨魚類(サケ科やタラ科など)や軟骨魚類(サメ科やエイ科など)などが多様化しました。昆虫類は、節足動物の中で最も多様な動物で、陸上や空中の様々な環境に適応しました。例えば、甲虫目(カブトムシ科やクワガタムシ科など)や蝶目(チョウ科やガ科など)などが多様化しました。

第3紀と人類の起源

第3紀は、人類の起源においても重要な時代です。第3紀末期には、ヒト科の原始的な仲間が出現しました。ヒト科は、霊長目の中で最も人間に近い動物で、直立二足歩行や大きな脳容量などの特徴を持ちました。例えば、アウストラロピテクスやパラントロプスなどが出現しました。これらの原始人は、アフリカ大陸を中心に分布しましたが、一部はアジア大陸やヨーロッパ大陸にも移動しました。これらの原始人は、石器や火を使ったり、社会的な行動をしたりすることで生存に適応しました。

第3紀から第4紀(更新世)にかけては、ヒト属が出現しました。ヒト属は、ヒト科の中で最も人間に近い動物で、直立二足歩行や大きな脳容量をさらに発達させた動物です。例えば、ハビリス人やエレクトス人、ネアンデルタール人などが出現しました。これらの旧人は、アフリカ大陸から全世界に広がりました。

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