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古文単語「いうなり/優なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
32,778 views |
いうなり/優なり
このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「いうなり/優なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
※現代仮名遣いでは「ゆうなり」。
形容動詞・ナリ活用
未然形 | いうなら | ◯ |
連用形 | いうなり | いうに |
終止形 | いうなり | ◯ |
連体形 | いうなる | ◯ |
已然形 | いうなれ | ◯ |
命令形 | いうなれ | ◯ |
■意味1
優れている、すばらしい、立派だ。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「かぐや姫のかたちいうにおはすなり。」
[訳]:かぐや姫の容貌はすぐれていらっしゃるそうです。
「かぐや姫のかたちいうにおはすなり。」
[訳]:かぐや姫の容貌はすぐれていらっしゃるそうです。
■意味2
優美である、優雅である、上品である。
[出典]:九月二十日のころ 徒然草
「よきほどにて出で給ひぬれど、なほ、事ざまの優におぼえて、物の隠れよりしばし見ゐたるに...」
[訳]:(あるお方は)程よくして(この家から)お出になりましたが、やはり、(私はこの家に住んでいる方の)有様が優雅に思われて、物陰からしばらくの間見ていると...
「よきほどにて出で給ひぬれど、なほ、事ざまの優におぼえて、物の隠れよりしばし見ゐたるに...」
[訳]:(あるお方は)程よくして(この家から)お出になりましたが、やはり、(私はこの家に住んでいる方の)有様が優雅に思われて、物陰からしばらくの間見ていると...
■意味3
味わい深い、風流である。
[出典]:衰へたる 徒然草
「内侍所の御鈴の音は、めでたく、優なるものなり。」
[訳]:内侍所の御鈴の音は、すばらしく、味わい深いものである。
「内侍所の御鈴の音は、めでたく、優なるものなり。」
[訳]:内侍所の御鈴の音は、すばらしく、味わい深いものである。
■意味4
殊勝である、けなげである。
[出典]:実盛 平家物語
「みかたの御勢は皆落ち候ふに、ただ一騎のこらせたまひたるこそ優なれ。」
[訳]:味方の軍勢は皆敗れて逃げたのに、ただ一騎お残りになっているのがけなげである。
「みかたの御勢は皆落ち候ふに、ただ一騎のこらせたまひたるこそ優なれ。」
[訳]:味方の軍勢は皆敗れて逃げたのに、ただ一騎お残りになっているのがけなげである。
■意味5
やさしい、穏やかである。
[出典]:法顕三蔵 徒然草
「弘融僧都、『優に情ありける三蔵かな』と言ひたりしこそ...」
[訳]:弘融僧都が、「やさしくて情のある高僧であることよ」と言ったことは実に...
「弘融僧都、『優に情ありける三蔵かな』と言ひたりしこそ...」
[訳]:弘融僧都が、「やさしくて情のある高僧であることよ」と言ったことは実に...
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