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古文単語「へだつ/隔つ」の意味・解説【タ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、タ行四段活用の動詞「へだつ/隔つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「へだつ」には
①タ行四段活用
②タ行下二段活用
の用法がある。
未然形 | へだた |
連用形 | へだち |
終止形 | へだつ |
連体形 | へだつ |
已然形 | へだて |
命令形 | へだて |
隔たる、遠く離れる。
[出典]:万葉集
「はろはろに思ほゆるかも白雲の千重にへだてる筑紫の国は」
[訳]:遙かに遠くに思われることです。白雲が幾重にも重なって隔たっている筑紫の国は
「はろはろに思ほゆるかも白雲の千重にへだてる筑紫の国は」
[訳]:遙かに遠くに思われることです。白雲が幾重にも重なって隔たっている筑紫の国は
未然形 | へだて |
連用形 | へだて |
終止形 | へだつ |
連体形 | へだつる |
已然形 | へだつれ |
命令形 | へだてよ |
間に置く、仕切る、間を離す。
[出典]:竹取物語
「竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔てて、よごとに金ある竹を見つくること重なりぬ。」
[訳]:竹取の翁は、竹を取ると、この子を見つけてのちに竹を取ると、(竹の)節を間において、節と節との間ごとに、黄金が入った竹を見つけることが度重なりました。
「竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔てて、よごとに金ある竹を見つくること重なりぬ。」
[訳]:竹取の翁は、竹を取ると、この子を見つけてのちに竹を取ると、(竹の)節を間において、節と節との間ごとに、黄金が入った竹を見つけることが度重なりました。
間をおく、時間をおく、時を隔てる。
打ち解けない、疎んじて遠ざける。
[出典]:澪標 源氏物語
「かねてより隔てぬ仲とならはねど、別れは惜しきものにぞありける。」
[訳]:以前から疎んじて遠ざけはしない仲として慣れ親しんではいないですが、別れは名残惜しいものでした。
「かねてより隔てぬ仲とならはねど、別れは惜しきものにぞありける。」
[訳]:以前から疎んじて遠ざけはしない仲として慣れ親しんではいないですが、別れは名残惜しいものでした。
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