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宇治拾遺物語『児のそら寝』テストで出題されそうな問題 |
著作名:
走るメロス
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宇治拾遺物語『児のそら寝』
このテキストでは宇治拾遺物語の一節「児(ちご)のそら寝」(これも今は昔、比叡の山に児ありけり~)でテストに出題されそうな問題をピックアップしています。
※宇治拾遺物語は13世紀前半ごろに成立した説話物語集です。編者は未詳です。
次の文章を読み、問いに答えよ
今は昔、比叡の山に児ありけり。僧たち、宵のつれづれに、
「いざ、かいもちひせむ。」
と言ひけるを、この児、心寄せに聞きけり。さりとて、し出ださむを待ちて寝ざらむも、わろかりなむと思ひて、片方に寄りて、寝たるよしにて、出で来るを待ちけるに、すでにし出だしたるさまにて、ひしめき合ひたり。
この児、定めておどろかせむずらむと待ちゐたるに、僧の、
「もの申しさぶらはむ。 驚かせたまへ。」
と言ふを、うれしとは思へども、ただ一度にいらへむも、 待ちけるかともぞ思ふとて、いま一声呼ばれていらへむと、念じて寝たるほどに、
「や、な起こしたてまつりそ。幼き人は寝入りたまひにけり。」
と言ふ声のしければ、あなわびしと思ひて、今一度起こせかしと、思ひ寝に聞けば、 ひしひしとただ食ひに食ふ音のしければ、ずちなくて、 無期ののちに、
「えい。」
といらへたりければ、僧たち笑ふことかぎりなし。
問題
■Q1:「比叡」、「無期」を現代仮名遣いで記しなさい。
■Q2:「いざ、かひもちせむ」を、誰がこのように言ったかをふまえて現代語訳しなさい。
■Q3:「しいださむ」の主語を文中から抜き出して書きなさい。
■Q4:「寝ざらむも、わろかりなむ」を現代語訳しなさい。
■Q5:「定めておどろかせむずらむ」の主語と現代語訳せよ。
■Q6:「いま一声呼ばれていらへむ」と思った理由を文中から抜き出せ。
■Q7:「な起こしたてまつりそ」を現代語訳しなさい。
■Q8:子供が「あなわびし」と思った理由を述べなさい。
■Q9:「笑ふこと限りなし」とあるが、なぜ僧たちは笑ったのか。
■次ページ:解答と現代語訳
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