更新日時:
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フランス第二帝政・第三共和政(ナポレオン3世、普仏戦争、パリ=コミューンなど) 受験対策問題 75 |
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著作名:
レキシントン
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※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
・ナポレオン1世の弟、ルイ=ボナパルトの息子ルイ=ナポレオンは、皇位継承権をもつボナパルト一族の一員として1808年に誕生した。ナポレオン失脚後、ブルボン家による復古王政、ルイ=フィリップによる七月王政の時代には、亡命生活を強いられた。
・1848年の革命により、第二共和政がはじまると、急遽帰国し、ナポレオン1世の甥として大統領選に出馬し、当選した。
・ルイ=ナポレオンは、1851年クーデターを起こし、武力で議会を解散し、王党派を退け、大統領の任期を10年に延長し、独裁体制を築いた。1852年には国民投票を行い、圧倒的多数を獲得し、自ら皇帝につきナポレオン3世となり、第二帝政がはじまった。
・第二帝政は、当初強権的な権威帝政であったが、労働者・資本家・農民の勢力均衡を考慮する必要があった。自由主義運動の高揚により、1860年以降議会の質問権、労働者の団結権、出版や集会の自由の一部を認め、後半の時期は自由帝政となった。
・また、国内では1855年のパリ万博開催や、行政官オスマンにパリ大改造を命じるなど、フランスの国威を高めることに成功した。
・他方国外では対外戦争を積極的に行った。1853年にクリミア戦争、1856年にアロー戦争、1858年に仏越戦争、1859年にイタリア統一戦争、1861年にメキシコ遠征などが第二帝政期の代表的な戦争である。
・1870年からは、プロイセンのビスマルクが起こしたエムス電報事件をきっかけに、普仏戦争に突入した。軍事大国となっていたプロイセン軍は強力で、セダンの戦いで敗れたナポレオン3世は捕虜となり、廃位させられ、第二帝政は崩壊した。
・第二帝政崩壊後も普仏戦争は継続し、トロシュを指導者とした国民防衛政府が発足し、第三共和政が成立した。第三共和政成立後もプロイセンの進撃は続き、ついにパリが包囲された。内相ガンベッタはパリを脱出し、地方からプロイセンに抵抗したが、その後ブルジョワ共和派のティエールが穏健派の意見をまとめ1871年1月にヴェルサイユにおいて仮の講和条約を結んだ。
・この講和にパリ市民は反発し、史上初の労働者・市民主体の自治政府であるコミューンを結成した。パリ=コミューンは自治を宣言後、ティエールら臨時政府の徹底的な弾圧により5月に崩壊した。
・こうしてティエールが9月に大統領に就任し、1875年に第三共和国憲法が制定され、第三共和政が確立した。
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