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よく登場する酸化剤・還元剤の半反応式の作り方一覧 |
著作名:
藤山不二雄
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半反応式
半反応式とは、酸化還元反応で使用される化学反応式のことです。
電子( e-) を含んでいることが特徴です。
例えば、過マンガン酸カリウムの水溶液中での反応は、
MnO4-+8H++5e-→Mn2++4H2O
と表されます。
ここでは、よく登場する酸化剤・還元剤を挙げておきましょう。
酸化剤 | 水溶液中での変化 |
過マンガン酸カリウム | MnO4-+8H++5e-→Mn2++4H2O |
塩酸 | Cl2+2e-→2Cl- |
過酸化水素水 | H2O2+2H++2e-→2H2O |
二酸化硫黄 | SO2+4H++4e-→S+2H2O |
還元剤 | 水溶液中での変化 |
シュウ酸 | C2H2O4→2CO2+2H++2e- |
ヨウ化カリウム | 2I-→I2+2e- |
過酸化水素 | H2O2+2H++2e-→2H2O |
二酸化硫黄 | SO2+2H2O→SO42-+4H++2e- |
注意すべき点は、過酸化水素と二酸化硫黄は酸化剤にも還元剤にもなり、特に 二酸化硫黄は起こる反応が異なるということです。
ではこれを全部覚えなければいけないのか?ということですが、その必要はありません。
覚える箇所を最小限にして、あとは半反応式の書き方をマスターしましょう。
半反応式の書き方~覚えること~
半反応式を書くとはいっても、覚えなければいけないこともあります。
それは、 どの物質から何が生成されるのかです。
例えば上の表でみてみると、
過マンガン酸カリウムでは「MnO4-」が「Mn2+」に、二酸化硫黄(還元剤)であれば「SO2」が「SO42-」に変化しています。この 生成前と生成後の物質については覚えなければなりません。
ではそのことを頭にいれたうえで、反応式の書き方をみていきましょう。
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