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土佐日記『門出』(男もすなる日記といふものを〜)の品詞分解 |
著作名:
走るメロス
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『門出・馬のはなむけ』
このテキストでは、土佐日記の冒頭「門出」の「男もすなる日記といふものを〜」から始まる部分の品詞分解を記しています。書籍によっては「馬のはなむけ」と題するものもあるようです。
現代語訳
土佐日記『馬のはなむけ(門出)』の現代語訳
土佐日記とは
土佐日記は平安時代に成立した日記文学です。日本の歴史上おそらく最初の日記文学とされています。作者である紀貫之が、赴任先の土佐から京へと戻る最中の出来事をつづった作品です。
紀貫之について
作者である紀貫之は、柿本人麻呂や小野小町らとともに三十六歌仙に数えられた平安前期の歌人です。『古今和歌集』の撰者、『新撰和歌』(新撰和歌集とも)の編者としても知られています。
品詞分解
※名詞は省略しています。
■男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。それの年の十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に、門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
男 | ー |
も | 係助詞 |
す | サ行変格活用「す」の終止形 |
なる | 伝聞の助動詞「なり」の連体形 |
日記 | ー |
と | 格助詞 |
いふ | ハ行四段活用「いふ」の連体形 |
もの | ー |
を、 | 格助詞 |
女 | ー |
も | 係助詞 |
し | サ行変格活用「す」の連用形 |
て | 接続助詞 |
み | マ行上一段活用「みる」の未然形 |
む | 意志の助動詞「む」の終止形 |
と | 格助詞 |
て、 | 接続助詞、※「とて」で格助詞とする解釈もある |
する | サ行変格活用「す」の連体形 |
なり。 | 断定の助動詞「なり」の終止形 |
それ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
年 | ー |
の | 格助詞 |
十二月 | ー |
の | 格助詞 |
二十日あまり一日 | ー |
の | 格助詞 |
日 | ー |
の | 格助詞 |
戌 | ー |
の | 格助詞 |
時 | ー |
に、 | 格助詞 |
門出 | ー |
す。 | サ行変格活用「す」の終止形。※「門出す」でサ行変格活用とする解釈もある |
そ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
よし、 | ー |
いささかに | ナリ活用の形容動詞「いささかなり」の連用形 |
もの | ー |
に | 格助詞 |
書きつく。 | カ行下二段活用「かきつく」の終止形 |
■ある人、県の四年五年果てて、例のことどもみなし終へて、解由など取りて、住む館より出でて、船に乗るべき所へ渡る。
ある | 連体詞 |
人、 | ー |
県 | ー |
の | 格助詞 |
四年五年 | ー |
果て | タ行下二段活用「はつ」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
例 | ー |
の | 格助詞 |
ことども | ー |
みな | 副詞 |
し | サ行変格活用「す」の連用形 |
終へ | ハ行下二段活用「をふ」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
解由 | ー |
など | 副助詞 |
取り | ラ行四段活用「とる」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
住む | マ行四段活用「すむ」の連体形 |
館 | ー |
より | 格助詞 |
出で | ダ行下二段活用「いづ」の連用形 |
て、 | 接続助詞 |
船 | ー |
に | 格助詞 |
乗る | ラ行四段活用「のる」の終止形 |
べき | 当然の助動詞「べし」の連体形 |
所 | ー |
へ | 格助詞 |
渡る。 | ラ行四段活用「わたる」の終止形 |
【ちょっと復習「解由」の意味・読み方は?】
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