|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
『寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ』現代語訳と品詞分解 |
著作名:
走るメロス
94,183 views |
はじめに
このテキストでは、新古今和歌集に収録されている歌「寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ」の原文、現代語訳・口語訳、品詞分解とその解説を記しています。
※新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)は、鎌倉時代初期に編纂された勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。
原文
寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ
ひらがなでの読み方
さびしさは そのいろとしも なかりけり まきたつやまの あきのゆうぐれ
現代語訳(口語訳)
寂しさは、特にその色だからといって感じるわけではないのだなぁ。色ではなくて、槙が立つ山の秋の夕暮れだから寂しさを感じるのだ。
解説・鑑賞のしかた
秋の色が寂しさを感じさせるのではなくて、秋の山全体の雰囲気(ここでは槙立つ秋の夕暮れ)が寂しさをかもし出すのだと言いたい。
品詞分解
※名詞は省略しています。
寂しさ | ー |
は | 係助詞 |
そ | 代名詞 |
の | 格助詞 |
色 | ー |
と | 格助詞 |
し | 強意の副詞 |
も | 係助詞 |
なかり | ク活用の形容詞「なし」の連用形 |
けり | 詠嘆の助動詞「けり」の終止形 |
槙 | ー |
立つ | タ行四段活用「たつ」の連体形 |
山 | ー |
の | 格助詞 |
秋 | ー |
の | 格助詞 |
夕暮れ | ー |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
百人一首『大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立』現代語訳と解説(掛詞/品詞分解など)
>
徒然草冒頭「つれづれなるままに〜」の現代語訳と解説・品詞分解
>
枕草子『宮に初めて参りたるころ』(昼つかた〜)現代語訳・口語訳と文法解説
>
土佐日記『忘れ貝』(四日。楫取り、『今日、風雲のけしきはなはだ悪し〜) わかりやすい現代語訳と解説
>
平家物語『宇治川の先陣』(ころは睦月二十日あまりのことなれば〜)の現代語訳と解説
>
最近見たテキスト
『寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ』現代語訳と品詞分解
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
注目テキスト