|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
藤原家隆『明けばまた越ゆべき山の嶺なれや空ゆく月の末の白雲』現代語訳と品詞分解 |
著作名:
走るメロス
18,930 views |
はじめに
このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「明けばまた越ゆべき山の嶺(みね)なれや空ゆく月の末の白雲」という歌について説明していきます。
原文
明けばまた越ゆべき山の嶺なれや空ゆく月の末の白雲
現代語訳(口語訳)
夜が明けたならば、また山の頂きを越えていかなければならないのか。空を渡る月が行き着く末、白い雲のかかるあのあたりがその頂きだろう。
解説・鑑賞のしかた
長く苦しい旅をダイレクトに歌うのではなく、「山の嶺を超える」と遠まわしに歌うことで、味わい深さを出している。
単語
山の嶺なれや | 「~なのだろうか」と詠嘆を含んだ自問自答の表現 |
品詞分解
※名詞は省略しています。
明け | カ行下二段活用・未然形 |
ば | 接続助詞 |
また | 副詞 |
超ゆ | ヤ行下二段活用・終止形 |
べき | 当然の助動詞・連体形 |
山 | ー |
の | 格助詞 |
嶺 | ー |
なれ | 断定の助動詞・已然形 |
や | 係助詞 |
空 | ー |
ゆく | カ行四段活用・連体形 |
月 | ー |
の | 格助詞 |
末 | ー |
の | 格助詞 |
白雲 | ー |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
百人一首『君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ』現代語訳と解説(つつ止めなど)
>
高校古文『玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする』わかりやすい現代語訳と品詞分解
>
大和物語『姨捨(をばすて)』の現代語訳と解説
>
古今著聞集『衣のたて・衣のたてはほころびにけり』のわかりやすい現代語訳と解説(掛詞など)
>
『顕雅の言ひ間違ひ(楊梅大納言顕雅卿若くよりいみじく言失~)』十訓抄 わかりやすい現代語訳と解説
>
デイリーランキング