物質が酸素と結びつくことを酸化と言いましたが、その反対で酸化物から酸素を取り除くことを還元と言います。

酸化銅＋炭素→銅＋二酸化炭素
酸化銅＋水素→銅＋水

などが還元反応の一例です。
このように還元を行うためには、酸化物に何かを加えなければなりません。還元を行うために加える物質のことを還元剤と言います。


次の化学反応式を見てください。



酸化銅から酸素が切りはなされて銅に変化しているので、この反応は還元反応です。一方で還元剤である炭素には酸素がくっついて、二酸化炭素に変化しています。この反応はそう！酸化ですよね。

つまり酸化と還元は同じタイミングで起こり、還元剤は酸化されやすい物質であるということがいえます。