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古文単語「たもつ/保つ」の意味・解説【タ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「たもつ/保つ」の意味・活用・使用例【タ行四段活用】

このテキストでは、タ行四段活用の動詞「たもつ/保つ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

タ行四段活用

未然形たもた
連用形たもち
終止形たもつ
連体形たもつ
已然形たもて
命令形たもて


意味1:自動詞

持ちこたえる、維持する、永続する

[出典]:帚木 源氏物語
「これなむ、え保つまじく頼もしげなき方なりける。」

[訳]:これこそ、持ちこたえることもできず頼りにできそうにない方面(の女)でした。


意味2:他動詞

そのままの状態を保つ、守り続ける

[出典]:明石 源氏物語
「親、大臣の位を保ち給へりき。」

[訳]:親は、大臣の位を守り続けていらっしゃっいました。




意味3:他動詞

治める、支配する

[出典]花山院の出家 大鏡
「世を保たせ給ふこと二年。そののち、二十二年おはしましき。」

[訳]:(天皇として)世をお治めになること二年。そののちに、(ご出家なされてから)二十二年ご存命でいらっしゃいました。


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