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アメリカ独立戦争とフランス革命とは わかりやすい政治・経済13 |
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著作名:
レキシントン
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1. アメリカ独立革命:新たな国家の誕生と権利の宣言
現代社会の基盤となっている「民主主義」や「基本的人権」という考え方は、18世紀後半に起きた2つの大きな歴史的転換点、すなわちアメリカとフランスの市民革命によって形作られました。これらの革命は、それまでの絶対的な権力による支配を打ち破り、市民が自らの手で政治を動かす時代の幕開けとなりました。
アメリカの市民革命は、イギリスの植民地支配からの「独立」という形をとりました。18世紀後半、本国イギリスは植民地に対して生活必需品への重税を課したり、産業の発展を制限したりといった、一方的な抑圧を強めていました。これに反発した人々が、1775年の「レキシントンの戦い」を機に独立戦争を開始しました。
バージニア権利章典の先駆性
独立戦争が進むなかで、各植民地は独自の政治体制を整える必要に迫られました。その先駆けとなったのが、1776年6月に採択された「バージニア権利章典」です。これは、人間が生まれながらにして持つ権利を保障することを明文化した、世界で初めての成文憲法的な文書(権利章典)として歴史的に非常に重要な意味を持っています。この文書の根底には、人間には侵すことのできない自然な権利があるという「自然法思想」が流れています。
アメリカ独立宣言の理想
同年7月、トマス・ジェファソンらが起草した「アメリカ独立宣言」が、13州の代表による大陸会議で可決されました。この宣言は、単にイギリスからの分離を告げるだけでなく、民主主義の根本的な原理を世界に示しました。
主な柱は以下の通りです。
天賦人権(てんぷじんけん): すべての人は平等に造られ、生命、自由、幸福の追求といった譲ることのできない権利を神から授かっているという考え。
社会契約と政府の目的: 政府は人々の権利を守るために組織されるものであり、その権力の正当性は国民の同意に基づいているということ。
革命権: もし政府が人々の目的を破壊するような存在になった場合、国民はその政府を新しく作り替える権利があるということ。
この宣言は、のちのフランス革命にも大きな影響を与え、1787年には世界初の成文憲法である「アメリカ合衆国憲法」へと結実していきました。
2. フランス革命:絶対王政の打破と人権の確立
アメリカの動きに触発される形で、ヨーロッパでも大きな変革が起こりました。それが1789年に始まったフランス革命です。当時のフランスは「ブルボン王朝」による専制政治(絶対王政)の下にありましたが、相次ぐ戦争による財政破綻や社会不安、さらには改革の失敗によって、国民の不満は頂点に達していました。
革命の勃発と人権宣言
1789年7月14日、パリの民衆が「バスチーユ牢獄」を襲撃したことをきっかけに革命が火を噴きました。市民の手によって王政が倒されるなか、国民議会は同年8月、「フランス人権宣言(人間および市民の権利の宣言)」を採択しました。
この宣言は、ラファイエットらによって起草され、ジョン・ロックやモンテスキュー、ルソーといった啓盟思想家たちの考えを色濃く反映しています。その内容は、アメリカ独立宣言やバージニア権利章典の影響も受けており、次のような原則を打ち出しました。
自由と平等: 人は生まれながらにして自由であり、権利において平等であること。
国民主権: 政治の最高権力は、王ではなく国民にあるということ。
所有権の不可侵: 個人の財産を守る権利を神聖なものとして保障すること。
この理念は1791年の憲法へと引き継がれ、フランスが近代国家として歩み出す土台となりました。
3. 2つの革命が残したもの
アメリカとフランスの革命は、どちらも「人は生まれながらにして自由で平等な権利を持つ」という考え(自然権)を共通の基盤としています。
アメリカの革命は「植民地からの解放」という側面が強く、フランスの革命は「国内の身分制や絶対王政の打倒」という側面が強かったという違いはありますが、どちらも「国民が自らの意思で政治を行う」という近代民主主義のルールの出発点となりました。
これらの革命を通じて生み出された文書、例えばアメリカ独立宣言にある「すべての人は平等に造られている」という言葉や、フランス人権宣言の「自由・所有権・安全および圧制への抵抗」といった権利の定義は、現在私たちが享受している自由や人権の直接的なルーツとなっているのです。
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