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【室町文化、南北朝文化、北山文化、東山文化、新仏教の発展】 受験日本史まとめ 32
著作名: Cogito
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東山文化

応仁の乱後、足利義政は京都の東山に山荘を建造し、足利義満にならって銀閣を建てました。この時代の文化を、東山山荘にちなんで東山文化といいます。

銀閣も足利義政の死後慈照寺銀閣と呼ばれるようになりました。

東山文化は、禅の文化に象徴される簡潔さと、連歌の世界から発した幽玄・侘の美意識(故耽美)を特徴としています。銀閣の下層および東求堂の一室同仁斎は書院造といい、東山文化の特徴をよく表しています。禅の精神で統一された庭園を枯山水といい、竜安寺石庭や大徳寺大仙院庭園などが代表的です。善阿弥という河原者が代表的な作庭者で、子小四郎、又四郎も作庭家として活躍しました。

この時代、水墨画も更に発展します。

『四季山水図巻』『秋冬山水図』『天の橋立図』
如拙・周文の門下雪舟(1420〜1506)の作。

『風濤図』
雪舟に影響を受けた雪村の作。

『清水寺縁起』
土佐光信作の大和絵。

『周茂叔愛蓮図』
狩野正信の作の狩野派画。

『大仙院花鳥図』
伝狩野元信の狩野派画。

茶道では、村田珠光、武野紹鴎、千利休によって侘茶が完成します。生花でも立花様式が広まり、立阿弥、池坊専慶が著名です。三条西実隆は香道を大成しました。

政治経済的影響力を失った公家は、伝統文化の担い手になっていきました。

『公事根源』『花鳥余情』『樵談治要』
朝廷の年中行事を記した書と源氏物語の注釈書と政道論。一条兼良著。

『古今和歌集』の解釈も東常縁・宗祇によってまとめられました。『日本書紀』の研究もすすみ、吉田兼倶が唯一神道を完成させます。

庶民文化では狂言・曲舞・幸若舞・小歌・古浄瑠璃などがはやり、小歌の歌集として『閑吟集』が編集されました。




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