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十八史略『褒姒大笑(至幽王之時〜)』書き下し文・現代語訳(口語訳)と解説 |
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著作名:
走るメロス
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現代語訳(口語訳)
幽王の時代になって、褒の人(褒の国主)が罪をおかしました。
(そこで褒の国主は)この娘を幽王に献上しました。
(幽王は)この娘を褒娰と名づけました。
幽王はこの娘を寵愛しました。
褒娰は笑うことを好みませんでした。
幽王は褒娰に笑ってほしいと思い、様々な手をつくしましたが(褒娰は)笑いませんでした。
以前から幽王は(家臣の)諸侯と、侵略者が攻めてきたら、のろしをあげるので、兵を連れて馳せ判じなさいと約束をしていました。
そこで(幽王はためしに)理由もなくのろしをあげてみました。
諸侯はみな残らずやってきました。
しかし侵略者はいませんでした。
(それを見た)褒娰は大いに笑いました。
幽王は(正室であった)申后と皇太子の宜臼を廃して、褒娰を皇后として、そしてその子の伯服を皇太子としました。
宜臼は(申后の出身地であった)申にかけつけました。
幽王はこれ(宜臼)を殺そうとしましたが、捉えることができませんでした。
そこで(幽王は)申を攻めました。
(申后の父・宜臼の祖父である)申侯は、犬戎を招いて幽王を攻めました。
幽王はのろしをあげて徴兵しようとしましたが、誰もやってきませんでした。
犬戎は、幽王を驪山のふもとで殺したのです。
単語・文法解説
| 幽王 | 中国が周だった時代の王 |
| 褒人 | 直訳すると「褒の国の人」であるが、ここでは「褒の国主」と訳す |
| 是為褒娰 | 「是為A」で「これをAとなす」と読み、「これをAとする」と訳す |
| 嬖 | 寵愛する |
| 寇 | 外敵、侵略者 |
| 弗得 | 「弗A」で「Aできない」と訳す |
| 犬戎 | 中国西部に住んでいた遊牧民族 |
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