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ビザンツ帝国史 ~ビザンツ帝国の成立とユスティニアヌス帝~
著作名: エンリケ航海王子
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ヘラクレイオス1世の政策


こうした危機的状況に即位したのが、ヘラクレイオス1世です。

彼はササン朝やアヴァール人を撃退し帝国の危機を救いましたが、その後も外敵の脅威はなくなりませんでした。

そこでヘラクレイオス1世は、防衛力の強化のために、軍事政策を確立します。

その政策が、軍管区制(テマ制)屯田兵制です。

二つの政策はセットになっています。

軍管区制というのは、ビザンツ帝国の広大な領土をいくつかの軍管区に分け、そこにストラテゴスという司令官を置くという制度です。その司令官に、帝国は軍事権だけでなく行政権も与えました。軍事・行政両方の権限を与えることで、自分の領内を守るという動機付けが司令官に起こるわけです。

また屯田兵制は、兵士や移植者に土地を与える代わりに、兵役の義務を課すことです。これも、兵士が外的に自分の土地を奪われないために必死で戦うという動機付けを狙ったものです。

この二つの政策によって、一部の帝国領民による大土地所有は抑制され、徴兵と徴税の制度が整いました。

おわりに

以上がビザンツ帝国の初期についてでした。次回中期、後期と続きます。



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