manapedia
更新日時:
「モンゴル国」について調べてみよう
著作名: 早稲男
1,696 views
モンゴル国

モンゴル国(英語ではMongolia)は、東アジア北部に位置する共和制国家です。

このテキストでは、モンゴル国の特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1.国土

ALT

モンゴル国は中国とロシアに挟まれた内陸国で、総面積は約156万平方キロメートルです。国土の多くを占めるステップ地帯に加え、ゴビ砂漠やアルタイ山脈など、多様な地形を有します。首都ウランバートルは国の北部に位置し、政治・経済・文化の中心地です。


2.人口と人種

モンゴルの人口は約340万人(2024年時点)と少なく、世界でも人口密度が低い国の一つです。民族構成はモンゴル族が大多数を占め、少数民族にはカザフ族、ツァータン族などが含まれます。これらのグループは、それぞれ独自の文化と伝統を保持しています。


3.言語

公用語はモンゴル語で、キリル文字が使用されています。一部の少数民族地域ではカザフ語なども話されています。英語やロシア語は第二言語として教育や観光業で広がりつつあります。


4.主な産業

経済は主に鉱業に依存しており、特に銅、金、石炭の生産が重要です。また、伝統的に牧畜が盛んで、畜産品の輸出も行われています。農業、観光業も近年注目される分野です。

モンゴルの通貨単位は「トゥグルグ」ですが、米ドルも実生活の中で使用することができます。


5.主な観光地

モンゴルには壮大な自然景観が広がり、ゴビ砂漠、テレルジ国立公園、フスタイ国立公園が観光客に人気です。また、ゴビ砂漠の縦断ツアー、カラコルムの古代遺跡や伝統的なゲル体験も魅力的です。


6.文化

遊牧文化が根強く残るモンゴルでは、音楽や舞踊、絵画などの伝統芸術が継承されています。ホーミー(倍音唱法)や馬頭琴は特に有名で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。


7.スポーツ

モンゴルの国技はモンゴル相撲で、ナーダム祭りでは弓術や競馬も行われます。近年では柔道やレスリングなどのオリンピック競技でも活躍が見られます。


8.日本との関係

モンゴルと日本は1962年に国交を樹立しました。日本はモンゴルに対し教育、インフラ、保健衛生分野での技術協力を提供しています。また、文化交流も盛んで、相撲を通じた関係が特に強調されています。

経済協力

日本とモンゴルは「戦略的パートナーシップ」を築き、特に経済面での協力が強化されています。日本は、モンゴルにおける主要な投資国および支援国であり、インフラ整備、エネルギー、農業などの分野で多大な支援を行っています。例えば、1977年に日本の支援で設立された「ゴビ・カシミア工場」は、モンゴルのカシミア産業を世界市場へと拡大する基盤を築きました。また、1991年以降、日本政府は民主化を進めるモンゴルに対し経済的援助を提供し、鉄道や発電所、鉱山の整備にも貢献しました​

近年では、モンゴルの鉱物資源を活用しながら、環境保護や地域経済の発展を促進するプロジェクトが進行中です。また、日本モンゴル経済連携協定(EPA)を通じて貿易関係も深化しており、日本はモンゴルの主要輸出品であるカシミアや鉱物を輸入する一方、自動車や機械製品を輸出しています。

文化交流

文化面では、両国間で幅広い交流が行われています。2022年には、外交関係樹立50周年を記念して「モンゴル日本子供青少年友好交流年」が設けられ、若い世代の相互理解が進められました。また、東京でのモンゴル文化イベントやウランバートルでの日本映画祭など、定期的なイベントを通じて文化的な結びつきが深まっています​。

さらに、日本の伝統的な武道(柔道や剣道)はモンゴルで高い人気を誇り、モンゴルの国技であるモンゴル相撲も日本の相撲界に多大な影響を与えています。これにより、両国間の相互理解がスポーツを通じて促進されています。

スポーツ

スポーツ分野では、モンゴルの選手が日本で高い評価を受けています。特に相撲界では、歴代の横綱を輩出するなど、モンゴルの力士たちが活躍しています。これにより、スポーツを通じた友好関係が広がり、両国の国民感情を良好に保つ役割を果たしています​。

また、柔道などオリンピック競技を通じて両国のアスリート間での交流が行われており、モンゴル国内でのスポーツ教育においても日本の専門家が貢献しています。これらの活動は、単に競技技術の向上に留まらず、若者の育成や地域社会の発展にも寄与しています。

日本とモンゴルは、経済、文化、スポーツの各分野での協力を通じて、アジア太平洋地域における平和と繁栄に寄与しています。これらの取り組みは、今後さらに深化していくと期待されています。

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。