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【孀婦岩】あなたは読める?難読地名の読み方と由来
著作名: 春樹
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【孀婦岩】の読み方と由来

日本各地には、漢字の読み方が一般的なものではない難読地名がたくさんあります。地名の読み方と由来を知ることでその土地の意外な歴史を知ることができるかもしれません。

今回は、東京都伊豆諸島の最南端に位置する「孀婦岩」についてみていきます。



「孀婦岩」の読み方

「孀婦岩」は「そうふがん」と読みます。


※「そうふいわ」と呼ばれることもありますが、国土地理院や気象庁のホームページには「そうふがん」とのみ記されています。

孀婦岩の写真

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孀婦岩は海上にぽつねんとたたずむ岩(火山)で、バースデーケーキにささる1本のろうそくに例えられることもあります。

孀婦岩の由来

孀婦とは「やもめ」(夫を失って再婚していない女性)を意味しますが、この名前は英語の「Lot's wife(ロトの妻)」に由来します。ロトの妻とは、旧約聖書に登場する人物で、神の言いつけに背いたために塩の柱に変えられてしまった婦人のことです。

何故日本の岩に旧約聖書を由来とする名前がついているかと言うと、孀婦岩について初めて確実な記録を残したのがイギリス人の冒険家だからです。塩の柱に変えられてしまった婦人は、まさに「やもめ」そのものですね。


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