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古文単語「とがむ/咎む」の意味・解説【マ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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「とがむ/咎む」の意味・活用・使用例【マ行下二段活用】

このテキストでは、マ行下二段活用の動詞「とがむ/咎む」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

マ行下二段活用

未然形とがめ
連用形とがめ
終止形とがむ
連体形とがむる
已然形とがむれ
命令形とがめよ


意味1:他動詞

非難する、責める

[出典]いみじき成敗 沙石集
「心曲がれるは、冥とがめて、財を失ふ。」

[訳]:心の邪悪な者は、神仏が責めて、財産を失う。


意味2:他動詞

気にかける、注意を向ける、怪しむ、心にとめる

[出典]白波・黒鳥のもとに 土佐日記
「この言葉、なにとはなけれども、もの言ふやうにぞ聞こへたる。人の程に合はねば、とがむるなり。」

[訳]:この言葉は、なんともないのだけれど、気の利いたことを言うように聞こえる。(表現の仕方がかじ取りという)身分に似合わないので、気にかけるのである。




意味3:他動詞

(不審に思って)
尋問する、問いただす

[出典]:似げなきもの 枕草子
「『嫌疑の者やある』ととがむ。」

[訳]:「不審な者はいるか」と問いただす


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