|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
平家物語原文全集「祇王 5」 |
|
著作名:
古典愛好家
19,561 views |
|
平家物語
祇王
入道出であひ対面して、
「けふの見参は、あるまじかりつるを、祇王がなにと思ふやらん、あまりに申しすすむる間、加様(かぞう)に見参しつ。見参するほどにては、いかでか声をも聞かであるべき。今様一つうたへかし」
との給へば、仏御前、
「承りさぶらふ」
とて、今様一つぞうたふたる。
君をはじめて見るをりは 千代も経ぬべし姫小松
おまへの池なる亀岡に 鶴こそむれゐてあそぶめれ
と、おし返しおし返し、三返うたひすましたりければ、見聞(けんもん)の人々、みな耳目をおどろかす。入道もおもしろげに思ひ給ひて、
「わごぜは今様は上手でありけるよ。このぢやうでは、舞もさだめてよかるらむ。一番見ばや。つづみうち召せ」
とて召されけり。うたせて一番舞ふたりけり。
続き
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
平家物語原文全集「祇王 4」
>
平家物語原文全集「祇王 6」
>
枕草子 原文全集「橋は/里は」
>
平家物語原文全集「願立 1」
>
枕草子 原文全集「大きにてよきもの/短くてありぬべきもの/人の家につきづきしきもの」
>
枕草子 原文全集「宮仕人の里なども」
>
土佐日記 原文全集「暁月夜」
>
デイリーランキング
























