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数学的帰納法の基本的な考え方②
著作名: OKボーイ
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数学的帰納法の基本的な考え方2


前回は数学的帰納法という証明方法について説明をしましたね。

数学的帰納法の基本的な考え方①

今回はその続きです。
すべての自然数nについて、
ALT

であることを証明してみましょう。

この問題の解法を示しましょう。
考え方については前回のテキストを参照してください。

【n=1のとき】

n=1のとき①の左辺は、
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一方で①の右辺は、
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よって①が成り立つことがわかります。

【n=mのとき】

n=mのとき①が成り立つと仮定します。つまり
ALT

が成り立つと仮定します。

このうえで、n=m+1のときに①が成り立つかどうかを証明します。つまり
ALT

が成り立つかどうかを証明するわけですね。この式を③としておきます。

ALT


②より、 
ALT

なので

ALT


となり、③の右辺と同じになりましたね。
以上のことから、n=mのときに①が成り立つと仮定すると、n=m+1のときにも①が成り立つことがわかりました。
数学的帰納法からすべての自然数nについて①が成り立つことが証明されたことになります。

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