|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
ルターの唱えた本来あるべき宗教信仰 |
著作名:
zed
10,970 views |
腐敗していた教会
15、16世紀ごろのキリスト教は、本来のその姿とはかけ離れたものでした。例えば、神を信じるのであれば〇〇を買いなさいだとか、キリスト教徒でありたければ税金を納めなさいのように、腐敗の進んだ悪徳商法のようなものになっていたのです。
このような宗教のあり方に疑問を呈したのがルターですが、彼が行動をするきっかけとなったのが、購入すると本人とその家族の罪が許されると銘打った、贖宥状(しょくゆうじょう)をカトリック教会が発行し始めたことでした。
当時のローマ教皇であったレオ10世は、聖ピエトロ寺院の修復資金を得るために贖宥状を発行します。
これに対してルターは、本当の信仰とは、教会に対するものではなく、神に対するものであると主張しカトリック教会に反発しました。この考えを信仰義認と言います。
結局ルターは破門をされてしまうのですが、この考え方は領主や農民の支持を集め宗教改革の引き金を引くことになりました。
ルターはこの他にも、神の前ではすべての信者が平等であるので、信仰に身分はいらない(司祭と信者の関係など)という万人司祭という考え方や、本当の心の拠り所は、教会の行う事業やイベントを通じて得られるものではなく、一人ひとりが聖書から感じて得られるものだとする聖書中心主義を唱えました。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
哲学者列伝 パスカル
>
ルネサンス期に活躍した人物と著作
>
マキャベリの考えたリアリズム~君主論~
>
プロテスタントの思想~ルター/カルバン~
>
最近見たテキスト
ルターの唱えた本来あるべき宗教信仰
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
倫理
- 人間としての自覚
- 青年期の自己
- ギリシアの思想
- 中国の思想
- その他の思想
- 仏教
- キリスト教
- イスラーム教
- 国際社会に生きる日本人としての自覚
- 日本仏教の思想
- 日本における儒教(朱子学/陽明学/古学など)
- 国学と民衆思想(本居宣長/石田梅岩/二宮尊徳など)
- 啓蒙思想と自由民権運動(福沢諭吉/中江兆民など)
- キリスト教の受容(プロテスタンティズム/内村鑑三など)
- 国粋主義/国家主義/社会主義(徳富蘇峰/三宅雪嶺/幸徳秋水など)
- 近代的自我の成立(近代文学/民本主義/女性解放など)
- 近代の日本哲学(西田幾多郎/和辻哲郎など)
- 現代に生きる人間の倫理
- 近代思想の始まり(ルネサンス/宗教改革など)
- 科学的な見方・考え方(ガリレオ/ベーコン/デカルトなど)
- 近代民主主義と人権(モラリスト/社会契約説/カントなど)
- 自己実現と幸福(ヘーゲル/功利主義/プラグマティズムなど)
- 社会主義と実存主義(マルクス/エンゲルス/ニーチェ/ハイデッガーなど)
- 現代のヒューマニズム(ガンディー/キング牧師など)
- 現代の思想(フランクフルト学派/構造主義など)
- 現代の諸課題と倫理
- 生命倫理と環境倫理における問題
- 家族と地域社会・情報社会における問題
- 異文化の理解と人類の福祉
- その他
- その他