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始皇帝と秦の統一(秦王政、郡県制、焚書坑儒、陳勝・呉広の乱など) 受験対策問題 19 |
著作名:
レキシントン
44,987 views |
始皇帝と秦の統一で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
秦による中国統一
・春秋戦国時代にかけて、多くの国が乱立した中国で、秦が次第に力を持つようになった。紀元前8世紀に周王により諸侯に認められた秦は、紀元前4世紀の王孝公の治世に都を咸陽に定め、法家の商鞅のもと改革が行われ、以降国力を増していった。
・秦の第31代王の政が戦国時代の6国を次々と破り、紀元前221年に中国統一を果たした。統一後、秦王政は最初の(始)、自ら光り輝く(皇)、天の支配者(帝)という意味で始皇帝という称号を用いた。
始皇帝の治世
・始皇帝は、統一後に中央集権化を進めるため、様々な政策を行った。
・統治のための政策として郡県制が行われ、全国を36郡(のちに48郡)に分け、郡の下に県を置き、皇帝直属の官吏を派遣し統治させた。その他に、軍事を担当する大尉、官吏を監察する御史大夫を任命した。
・始皇帝により統一通貨となったのが、半両銭である。また、度量衡の統一や小篆という文字利用、阿房宮の造営などを行った。
・始皇帝は言論や思想統制のため、焚書坑儒を行った。丞相で法家の李斯の建議で進められ、紀元前213年に農業・医薬・卜筮(占い)以外の書物が燃やされ(焚書)、翌年儒者460名あまりが処刑された(坑儒)。
・秦は対外的にも積極的な政策を行い、北方の匈奴を撃退し、モンゴル高原南部をも領有した。匈奴の襲撃に備え、各地の城壁をつなぎ、万里の長城が築かれた。
・統一帝国を築くため始皇帝は、急激な中央集権化を進めた。その結果、重税に苦しむ農民が多くなり、旧支配層の諸侯も反発した。
・紀元前210年に始皇帝が死去すると、中国史上初の農民反乱として、紀元前209年から紀元前208年にかけて陳勝・呉広の乱が起こった。陳勝は、この反乱の際に「王侯将相いずくんぞ種あらんや」ということばを残し、生まれや家柄など関係ない実力主義を主張した。
・陳勝・呉広の乱は6ヶ月で鎮圧されたが、その後農民反乱は各地に広がり、秦の国内は混乱していった。名門出身の楚の武将項羽と、農民出身の劉邦が有力となり、紀元前206年に劉邦が咸陽に入城し秦は滅亡した。
・始皇帝の死後、始皇帝陵と兵馬俑が作られた。
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