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中国仏教の重要人物 〜仏図澄、鳩摩羅什、道安、慧遠、法顕〜 |
著作名:
レキシントン
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中国仏教の発展
仏教は、ブッダによって創始された宗教で、中国には中央アジアの道を通りやってきた人々により、紀元前後頃に伝えられました。
その後、魏晋南北朝時代に入ると、分裂した王朝ごとに仏教の布教が異なっていき、北朝では皇帝の保護を受け国家の宗教となっていき、南朝では貴族たちの個人的信仰の宗教になりました。
統一した隋や唐の時代に様々な宗派に分化するとともに、中国仏教が確立していきます。
以下では、中国仏教の重要人物をまとめます。
仏図澄(生年不詳〜348)
別名ブドチンガといいます。中国西域のタリム盆地に栄えたオアシス都市亀茲(クチャ)出身の僧侶です。
インドで仏教の修行をした後、中国の華北に向かいました。当時の華北は、五胡十六国時代で混乱していましたが、都の洛陽を中心に布教を行い、900の寺院建立や、1万人に及ぶ門下生を獲得し、中国仏教布教の基礎を作りました。
鳩摩羅什(344〜413)
別名クマラジーヴァといいます。仏図澄と同じく、亀茲(クチャ)出身ですが、鳩摩羅什は王族の出身でした。
7歳で出家したあとインドで学び、前秦の涼州、後秦の長安で仏典の漢訳と講説を行いました。
翻訳した仏典の数は35部294巻に及ぶ膨大な数で、この漢訳は中国仏教の基本経典になっていきます。
道安(314〜385)
仏図澄の弟子で、仏教僧の戒律の整備を行います。
慧遠(334〜416)
東晋時代の僧で、浄土宗の始祖です。道安の弟子となり、4世紀末に念仏仏教の結社として白蓮社を創設し、これが後の浄土宗になっていきます。
法顕(337頃〜422頃)
東晋時代の僧で339年に長安を出発後、陸路でインドに入り、多くの仏典を収集したのち、スリランカ経由で412年に海路で帰国します。
法顕は自らのインド旅行を『仏国記』としてまとめ、この書籍は当時の西域やインド、南海諸国の状況を伝える貴重な資料となっています。
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