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形容詞の役割をする不定詞
著作名: 茶ップリン
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不定詞の形容詞的用法

このテキストでは、不定詞の中でも形容詞的用法、すなわち形容詞の役割をする不定詞について説明しています。まずは例文をみてみましょう。

1:I have no time to waste.
私には無駄にする時間がありません。

2:I have enough money to buy that book.
※私はその本を買うには十分なお金を持っている。

3:He made a promise to be back again.
※彼は戻ってくると約束をしました。
形容詞的用法の性質

不定詞の形容詞的用法とは、"to+動詞の原形"が文中の名詞や代名詞を修飾する役割をはたしている用法のことです。英文法上、形容詞的用法は次の3タイプに分類することができます。

不定詞が修飾する名詞(代名詞)が不定詞の目的語となっているパターン

例文1がこれにあたります。例文1の日本語訳をさらに細かくしてみましょう。
私は無駄にするための時間を持っていません」とかなりいびつですが、この文で"無駄にするための"という不定詞がかかっているのは、"時間"という名詞ですね。ここで注目したいのは、無駄にするのは何か?と聞かれたらそれも"時間"となるわけです。つまり、不定詞が名詞を修飾しているのですが、その名詞は不定詞に使用されている動詞(ここでは"waste")の目的語となっているわけです。

このような場合、"~するための"と訳されることが多いです。

不定詞が修飾する名詞(代名詞)が不定詞の形式的な主語になっているパターン

例文2がこれにあたります。例文1と同じように、"~するための"と訳されることが多いです。細かいことなのですが、例文2において、"money"は"buy"の形式的な主語になっているといいます。テストに例文1と例文2の違いをきかれることはまずありませんので、英語の先生になりたい方以外は区別する必要はないでしょう。

不定詞が修飾する名詞(代名詞)の内容を不定詞が説明しているパターン

例文3がこれにあたります。例文3では、"promise"の内容を不定詞が"to be back again."と説明しています。彼は約束をしました。ではその約束はどんな約束なのかというと、不定詞が示す"帰ってくる"という約束なわけですね。こちらは"~のため"と訳すことが多いです。
まとめ

以上細かくみてきましたが、大切なのは不定詞が形容詞の役割を果たし名詞と代名詞を修飾することがあるという点です。

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