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カルテル・トラスト・コンツェルンの違いをわかりやすく |
著作名:
ピタゴラス3世
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カルテル・トラスト・コンツェルンの違いをわかりやすく解説します
「会社で市場を独占する」といいますが、この独占には3つの形があります。カルテル、トラスト、コンツェルンの3つです。それぞれの特徴と違いみていきましょう。
カルテル
とある業界でA、B、Cという3つの会社が、あわせて100%のシェアをもっていたとします。これまではお互いに値下げをしたりして激しく戦ってきたのですが、「いい加減値下げはきついぞ。これ以上やると体が持たないぞ。」というところまできてしまいました。このときに、「これ以上値下げをするのはやめよう。お互いに生産量や販売価格を決めて協定を結び、この協定の範囲内で企業活動を続けましょう」と示し合わせをすることをカルテルと言います。
トラスト
いくつかの企業が合併して、1つの大きな企業となることをトラストといいます。
業界シェア40%のA社と、シェア30%のB社が合併したとすると、業界シェア70%のXという大企業が生まれますよね。こうなると業界にとっては大きな変革となってしまうというわけです。
コンツェルン
A社という親会社がB社という子会社を持ち、B社という子会社がC社という孫会社をもつ、このような体系をコンツェルンといいます。A社、B社、C社は一見すると独立しているようにみえますが、実はすべてA社の関連会社であるというわけです。
昔の財閥に見られた形で日本では戦後から禁止されていましたが、1998年に解禁されています。
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