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「エスワティニ王国」について調べてみよう
著作名: 早稲男
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エスワティニ王国

エスワティニ王国(以下「エスワティニ」、英語ではKingdom of Eswatini)は、アフリカ大陸南部に位置する絶対君主制国家です。2018年5月に、それまでのスワジランドからエスワティニへと改名しました。首都はムババーネです。

このテキストでは、エスワティニの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1.国土:多様な地形と豊かな自然

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エスワティニの国土面積は約17,363平方キロメートルで、これは日本の四国よりやや小さい広さです。南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた内陸国で、多様な地形と豊かな自然環境を有しています。国土は、大きく分けて以下の4つの地域に分けられます。

ハイベルト(高地)

西部に位置し、標高は1,000メートルから1,800メートル。涼しく、年間降水量は1,000ミリメートルを超える。豊かな森林と草原が広がり、農業や林業が盛ん。

ミドルベルト(中地)

中央部に位置し、標高は400メートルから800メートル。温暖で、年間降水量は700ミリメートルから1,000ミリメートル。肥沃な土壌が広がり、農業が盛ん。

ローベルト(低地)

東部に位置し、標高は150メートルから400メートル。暑く、年間降水量は500ミリメートルから700ミリメートル。サバンナが広がり、野生動物が多く生息。

ルボンボ山脈

もっとも東側に位置しており、ナタールからモザンビークとの国境までのびています。


2.人口と人種

エスワティニ王国の人口は、約120万人(2022年:世界銀行)です。の大多数がスワジ人です。もとの国名「スワジランド」は「スワジ人の国」に由来していました。
他にもズールー人、ツォンガ人、シャンガーン人などの民族が共存しています。宗教的にはキリスト教が主流ですが、伝統的な宗教も根強く残っています。


3.言語

公用語はスワジ語(シスワティ)と英語であり、教育や行政、ビジネスの場で広く使用されています。


4.主な産業

エスワティニ王国の経済は、農業、鉱業、製造業を中心に構成されています。

農業

砂糖、木材パルプ、柑橘類などが主要な農産物です。多くの国民が農業に従事しています。

鉱業

石炭、ダイヤモンド、石綿などが採掘されますが、資源の枯渇などの理由から、鉱業セクターは近年縮小傾向にあります。

製造業

食品加工、繊維製品、木製品などが生産されています。アフリカ成長機会法(AGOA)を通じて米国市場への免税アクセスを享受しており、これが経済の主要な推進力となっています。


5.主な観光地

エスワティニ王国には、美しい自然と豊かな文化を満喫できる観光地が数多くあります。

ムリルワネ野生動物保護区

多様な野生動物が生息しており、サファリ体験が楽しめます。

フブレイン・ヘリテージ・サイト

豊かな自然と古代の岩絵が見どころです。

マンテンガ滝

美しい滝と周囲の自然が魅力です。


6.文化

国内各地で伝統的な祭りや儀式が開催され、伝統的なスワジ文化に触れることができます。特に有名なのが、毎年開催される「ウンブランガ」と呼ばれるリードダンス祭りで、数千人の若い女性たちが色鮮やかな民族衣装をまとい、国王の前で踊りを披露します。


7.スポーツ

サッカーはエスワティニで最も人気のあるスポーツであり、国内リーグも存在します。 また、陸上競技やボクシングも盛んで、国際大会で活躍する選手も輩出しています。

8.日本との関係

日本とエスワティニ王国は、1971年の外交関係樹立以来、友好関係を築いています。

経済協力

日本はエスワティニに対し、技術協力や人材育成を通じて経済発展を支援しています。 具体的には、日本の政府開発援助(ODA)を通じて、農業技術の向上や保健医療分野での人材育成が行われています。 これらの取り組みは、エスワティニの持続可能な発展に寄与しています。

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