更新日時:
|
|
モル(物質量)のわからない所をわかりやすく3~アボガドロの法則を使ったモル計算と練習問題~ |
|
著作名:
藤山不二雄
246,207 views |
第1回はアボガドロ数とは何なのかについて、そして第2回は物質量(モル)と質量、原子量との関係について説明をしました。そして第3回目である今回は、アボガドロの法則について説明をします。
アボガドロさんが登場するのも今回が最後なので 、名残り惜しく勉強していきましょう。
イタリアの科学者アボガドロは、 同じ物質量の気体は、同じ温度、同じ圧力の状態であれば気体の種類にかかわらず同じ体積を示すという仮説を打ち立てました。
この仮説はのちに正しいということが証明され、このアボガドロが提唱した法則はアボガドロの法則と呼ばれるようになりました。
同じ温度、同じ圧力とは言いますが、一般的に使われる条件は決まっています。
よく使われる条件とは0℃・1atmの条件下のことで、この状態のことを標準状態といいます。この標準状態という言葉はよく出てきますので、覚えておいて損はないでしょう。
0℃・1atmの状態のことを標準状態という。
そしてこの標準状態においては、1mol=22.4リットルであると定められています。水素だろうと酸素だろうと窒素だろうと二酸化炭素だろうとメタンだろうと、どのような気体であっても、標準状態であれば、6.02×10²³個(すなわち1mol)の粒子が集まると、体積が22.4リットルになります。
それでは、これまで3回に渡ってみてきた物質量(モル)と質量、原子量、そして体積の関係についてまとめてみましょう。下記の図は、第2回のテキストで示した図に粒子の数、気体の体積を加えたものです。
気体の計算は、標準状態のときのみ成り立ちますのでよく確認してくださいね。
質量(g)=物質量(モル)×原子量(分子量・式量)
物質量(モル)=質量(g)÷原子量(分子量・式量)
原子量(分子量・式量)=質量(g)÷物質量(モル)
粒子の個数=物質量(モル)×アボガドロ数
気体の体積=物質量(モル)×22.4
この図をしっかりと描けるようになれば、この単元における計算問題は怖くはありません。
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
モル(物質量)のわからない所をわかりやすく2~モルの計算と練習問題~
>
化学基礎 モル(物質量)のわからない所をわかりやすく1~アボガドロ数~
>
モル(物質量)のわからない所をわかりやすく2~モルの計算と練習問題~
>
化学基礎 分子量と式量の計算・求め方
>
化学基礎 原子量とは~原子量と相対原子量~
>
化学
- 化学基礎:物質の構成
- 化学基礎:単体/化合物/混合物
- 化学基礎:熱運動と物質の三態
- 化学基礎:原子の構造
- 化学基礎:電子配置と周期表
- 化学基礎:イオンとイオン結合
- 化学基礎:金属と金属結合
- 化学基礎:分子と共有結合
- 化学基礎:物質の変化
- 化学基礎:原子量・分子量と物質量
- 化学基礎:化学反応式
- 化学基礎:酸と塩基
- 化学基礎:水素イオンとpH
- 化学基礎:中和反応
- 化学基礎:酸化還元反応
- 化学:物質の状態とその変化
- 化学:状態変化/分子間力/化学結合/固体の構造
- 化学:気体の法則
- 化学:溶液
- 化学:物質の変化と平衡
- 化学:化学反応と熱・光
- 化学:電気分解/電池
- 化学:化学反応と化学平衡
- 化学:反応速度
- 化学:可逆反応/化学平衡とその移動
- 化学:電離平衡
- 化学:無機物質
- 化学:典型元素
- 化学:遷移元素
- 化学:有機化合物
- 化学:炭化水素
- 化学:官能基を含む有機化合物
- 化学:芳香族化合物
- 化学:高分子化合物
- 化学:合成高分子化合物
- 化学:天然高分子化合物
- その他
- その他