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「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」(まん防)の内容と違い |
著作名:
モンテスQ
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はじめに
ここでは、コロナ禍において出された「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」(まん防)のそれぞれの内容と違いについてまとめています。簡単に比較した表を一番下に記しているので、さらっと確認したいという人はそちらをチェックしてみてください。
定義が異なる
緊急事態宣言は、「全国的かつ急速なまん延を抑える」ことを目的として出される一方、まん防は「特定地域からのまん延を抑える」ことを目的として出されるものです。このため、緊急事態宣言は都道府県を対象として発令され、まん防は発令地域を市区町村と、さらに細かく指定して発令されます。
対象エリアが異なる
緊急事態宣言は、都道府県単位で発令されるものですが、まん防は都道府県知事が発令するエリアを決めることができます。例えば2021年4月9日に東京都で発令されたまん防では、23区、八王子市、立川市、武蔵野市、府中市、調布市、町田市が対象エリアです。一方、三鷹市や多摩市などは対象エリアとはなっていません。
警戒レベルが異なる
国は、新型コロナウイルスの感染拡大の指標を「ステージⅠ」、「ステージⅡ」、「ステージⅢ」、「ステージⅣ」と4つの警戒レベルにわけて示しています。どのような状況がどの警戒レベルに該当するのかは、次のとおりです。
警戒レベル | 感染状況 | 医療提供体制 |
ステージⅣ(感染爆発) | 感染者が爆発的に増加 | 医療体制が崩壊 |
ステージⅢ(感染急増) | 感染者が急激に増加 | 医療体制の逼迫 |
ステージⅡ(感染漸増) | 感染者が徐々に増加 | 医療体制への負担増加 |
ステージⅠ(感染散発) | 感染者が散発的に発生 | 通常医療体制 |
【主な目安】
ステージⅣ | 確保できている病床の使用率が50%超、新規感染者が25人/10万人 |
ステージⅢ | 確保できている病床の使用率が25%超、新規感染者が15人/10万人 |
ステージⅡ | 感染者がだんだんと増加、医療提供体制の負荷が蓄積 |
緊急事態宣言は感染状況で最も深刻な「ステージⅣ」、まん延防止等重点措置は「ステージⅢ」または「ステージⅡ」(ステージⅢにはなっていないものの、感染拡大のきざしがみられる場合)で適用されます。
休業要請ができるかが異なる
緊急事態宣言では、飲食店等への時短要請・時短命令、そして休業要請を行うことができます。一方でまん防では、飲食店への時短要請・時短命令を行うことはできますが、休業要請はできません。
罰則金の額が異なる
緊急事態宣言では、正当な理由がなく命令に従わなかったり、立ち入り検査を拒んだりした事業者には30万円以下の過料が科されます。まん防の場合は20万円以下の過料が科されます。
まとめ
緊急事態宣言 | ー | まん防 |
都道府県単位 | 対象エリア | 知事が対象となる市区町村を指定 |
ステージⅣ | 適用の目安 | ステージⅢ(条件付きでステージⅡ) |
時短要請・時短命令・休業要請 | 要請内容 | 時短要請・時短命令(休業要請は不可) |
30万円以下 | 過料 | 20万円以下 |
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