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万葉集「春の野に鳴くやうぐひす馴けむとわが家の園に梅が花咲く」の現代語訳と解説 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、万葉集の第5巻に収録されている「春の野に鳴くやうぐひす馴けむとわが家の園に梅が花咲く」(八三七)の現代語訳・口語訳とその解説を記しています。この和歌は、平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった万葉集『梅花の歌三十二首并せて序』に収録された32首のうちのひとつです。
春の野に 鳴くやうぐひす 馴けむと (※1)わが家の園に 梅が花咲く
はるののに なくやうぐひす なつけむと わがへのそのに うめがはなさく
春の野で鳴いているうぐいすを慣れ親しませようとして、我が家の庭で梅の花が咲いていることですよ
算師志氏大道(=志紀大道)作の歌です。大伴旅人主催の梅花の宴にて詠まれた32首のひとつです。梅花の宴とは文字通り梅の花を題材とした歌を詠む会で、当時太宰府の長官であった大伴旅人を中心に開催されました。そのときに詠まれた32首にはすべて梅の花が含まれています。
(※1)わが家の園 | 少弐小野大夫の自宅の庭ではなく大伴旅人宅の庭を指していると、ここでは解釈する |
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