更新日時:
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どの物質も溶ける量が決まっている |
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著作名:
かたくり工務店
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塩を水に溶かして食塩水をつくってみましょう。最初はいきおいよく溶けていきます。でもだんだんと、塩は溶けなくなって、しまいには溶けずに容器の底にたまってしまいますよね。
コーヒーをいれるときも同じです。コップの中に入ったコーヒーの粉にお湯をそそぐところをイメージしてみましょう。お湯が足らなかったら、溶け切らずにコップの底にたまっていますよね。
このように、物質には溶ける量に限界があります。そしてこの限界は、物質を溶かす溶媒の量や温度によって変わっていきます。(溶媒とは、物質を溶かす物のことです。さっきの例でいくと食塩水だったら「水」、コーヒーだったら「お湯」)
ある温度で、物質を溶媒に溶かしていって、「もうこれ以上溶けない!」という限界点まで溶けた状態のことを飽和(ほうわ)と言います。そして飽和の状態にある溶液のことを飽和溶液と言います。
また、限界まで溶けた物質の量のことを溶解度と言います。例えば、『100gの水に対する食塩の溶解度は39,8』ということは、食塩は100gの水の中に再考で39,8g溶けるということになります。
以上のことをふまえて、次のような問題がよく出てきます。
100gの水に対してAという物質の溶解度は20です。このとき、飽和水溶液の濃度を求めなさい
言葉が難しいので「なんじゃこりゃー!」となりがちですが、よーく見てみると、特別なことは言っていません。少し文章を簡単な言い回しで書き変えてみましょう。
Aという物質は、100gの水に20gまで溶けます。Aが20g溶け切ったときの水溶液の濃度を求めなさい
こう考えてみたらどうでしょうか。さっきよりもわかりやすくなったと思います。水溶液の重さは物質Aが水100gに溶けたので120gです。溶質は20gですので
20÷120×100≒16,7%
となります。
溶媒、溶質、溶液、溶解度、飽和。言葉の意味をしっかり覚えましょう!
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