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EUの成り立ち |
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著作名:
モンテスQ
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関税の撤廃や貿易に関する規制の廃止、人の移動の制限の撤廃のように市場経済を統合することを地域的経済統合と言います。一番わかりやすい例はEU(欧州連合)ではないでしょうか。
このEUの成り立ちについてみていきましょう。
1950年代のヨーロッパは、西側諸国と東側諸国との間で激しい冷戦状態にありました。そんな中西側諸国で、ヨーロッパを統合しようという気運が高まっていました。そんな中で、ベルギー、フランス、西ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、オランダの6カ国がECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)が設立されます。石炭と鉄鋼を共同で開発していくことで、歴史上何度も対立をしてきたフランスとドイツを仲良くさせて、ヨーロッパで戦争が起こらないようにするために締結されたものです。
ECSCを通じて、ヨーロッパ諸国が経済統合をしていくことが大切ということを実感し始めたヨーロッパ諸国は、経済分野とエネルギー分野での経済統合を目指して、EEC(欧州経済共同体)とEURATOM(欧州原子力共同体)を結成します。
そしてその後にECSC、EEC、EURATOMの3つが合体してEC(欧州共同体)となります。1967年ローマ条約でのことです。
1989年にベルリンの壁が崩壊したことで、ECは東側諸国に対しても影響力を強めていきます。東側諸国はそれまでの社会主義から自由主義へと方向転換をはじめ、ECとしてもさらに協力な結びつきが必要となってきました。
そこで1992年のマーストリヒト条約を経て、EU(欧州連合)を結成することになったのです。
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