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酵素の種類 「酸化還元酵素・脱炭酸酵素・転移酵素」 |
著作名:
gg佐藤
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加水分解酵素以外の酵素グループ
前回は1)加水分解酵素グループの説明をしました。
今回は残りの酵素グループについて説明します。
酸化還元酵素 グループ
酸化反応とか還元反応ということばを聞いたことはありますか?
簡単にいえば、酸化反応は酸素(つまりO)とくっつくこと、還元反応は酸素(つまりO)をつきはなすことと考えてもらえば大丈夫です。また還元反応にはもう一つ、水素(つまりH) をつきはなすという意味もあるんです。
これを還元反応の中でも特に「脱水素反応」とよびます。
実は、体の中でこの脱水素反応はとてもたくさん行われていて大変重要なので、還元反応の1種にもかかわらず、特別にこのような呼び名がつけられているんですね。
では具体的にこのような反応を触媒している酸化還元酵素の例を見てみましょう!
・AH2+X→A+XH2 を助ける デヒドロゲナーゼ
AがHをつきはなした、すなわち脱水素反応を起こす反応。
・AH2+1/2O2→A+H2Oを助ける オキシダーゼ
HがOをゲットした、つまり酸化反応を起こす反応。
・過酸化水素(H2O2)→酸素(O)+水(H2O)を助ける カタラーゼ
過酸化水素がOを1個つきはなした、つまり還元反応を起こす反応。
脱炭酸酵素 グループ
次に、CO2をつきはなす脱炭酸反応を助ける、脱炭酸酵素の紹介です。
・R・COOH→R・H+CO2 を助ける デカルボキシラーゼ
大事な酵素は以上です。以下は余裕があれば読んでください!
変わった酵素グループ 「転移酵素」
自分の持ってるリン酸基(‐PO4)やアミノ基(‐NH2)をつきはなして他の物質におしつけてしまうことを「転移反応」というのですが、これを助ける「転移酵素」というものがあります。
リン酸基を転移させる「リン酸転移酵素」とアミノ基を転移させる「アミノ基転移酵素」の2種類です。安直な命名ですね笑
ちなみに「○○基」についてご存知ですか?
水酸化ナトリウムNaOHの「‐OH」をヒドロキシル基、酢酸CH3COOHの「‐COOH」をカルボキシル基とよぶように、世の中の物質には、その物質を特徴づける“看板”のようなものがついてます。それを○○基とよびます。基にはたくさん種類があるのですが、その中にリン酸基やアミノ基というものもあるんですね。
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