更新日時:
|
|
欲求と防衛機制 |
|
著作名:
John Smith
34,382 views |
欲求と一口に言っても、様々なタイプのものがあります。
人には、食欲、睡眠欲、性欲など、生理的欲求を主とする一次的欲求と、愛情や名誉などの社会的欲求や、自己実現などの精神的欲求を主とする二次的欲求の2つがあります。
アメリカの心理学者マズローは、人間の欲求には段階があるという説を唱えました。
彼によると、人間には5つの欲求があり、生理的欲求をベースとして、徐々に高次元の欲求が現れるとしました。
生命維持のための食事・睡眠・排泄等の本能的欲求のことです。
身体的、経済的な安全を求める欲求です。
社会において、他者に受け入れられている、どこかに所属していたいという欲求です。
集団内において、自分が他人から高く評価され、尊重されたいという欲求です。
ほか4つの欲求を全て満たした場合に、生じるもので、自分の能力を最大限に発揮し、自己実現を図りたいとする欲求です。
欲求はいつも満たされるわけではありません。
欲求が満たされない時、人は欲求不満(フラストレーション)や、葛藤(コンフリクト)に悩まされます。
このような状況を、人は無意識の内に心理的解決によって克服しようとするのです。
この心理的解決を、オーストリアの精神分析学者フロイトは、防衛機制と呼びました。
(フロイト)
防衛機制はいくつかのパターンがあります。
種類 | 内容 |
抑圧 | 不満の原因を忘れようとする |
合理化 | 自分の行動の正当性を証明しようとする |
同一視 | 自分を地位の高い人間と同一に見る |
投射 | 自らの劣る部分を他人のせいにする |
反動形成 | 現実とは逆の行動や態度をとる |
逃避 | 想像や空想の世界へ逃げる |
退行 | 幼児期のような態度をする |
置き換え(代償) | 代わりのもので不満を解決しようとする |
置き換え(昇華) | 不満を別の活動に向け、結果を出す |
このような防衛機制は、人間の心理が自分を守るために必要不可欠なものです。
この仕組みによって、人間は挫折や困難な状況を乗り越えていきます。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
青年期とは
>
最近見たテキスト
欲求と防衛機制
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
現代社会
- 青年期と自己の形成
- 青年期の意義・課題
- 自己実現と社会参加
- 日本の伝統思想と外来思想
- 現代の民主政治と政治参加の意義
- 民主政治
- 日本国憲法
- 平和主義と日本の安全保障
- 立法・行政・司法のしくみ
- 世論の形成
- 政党政治と選挙制度
- 地方自治・地域社会
- 各国の政治のしくみ
- 現代の経済社会と経済活動の在り方
- 経済社会・市場経済
- 企業のはたらき
- 経済成長と景気変動
- 税金と財政のしくみ
- 金融のしくみ
- 戦後日本経済の発展
- 中小企業と農業問題
- 労働問題
- 社会保障制度
- 公害問題
- 国際社会の動向と日本の果たすべき役割
- 国際社会の動向
- 国際法・国際平和・国際連合
- 核兵器と軍縮問題
- 国際経済のしくみ
- 南北問題と経済協力
- 地域的経済統合
- アジア経済と日本
- その他
- その他