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「バルバドス」について調べてみよう
著作名: 早稲男
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バルバドス

バルバドス(英語ではBarbados)は、カリブ海に位置する島国であり、観光業を中心に発展した豊かな歴史と文化を持つ国です。

このテキストでは、バルバドスの特徴を「国土」、「人口と人種」、「言語」、「主な産業」、「主な観光地」、「文化」、「スポーツ」、「日本との関係」の8つのカテゴリに分けて詳しく見ていき、同国の魅力や国際的な影響力について考えていきます。


1.国土

バルバドスは、西インド諸島の最東端に位置する島国で、総面積は約430平方キロメートルです。これは、東京23区の3分の2ほどの広さに相当します。バルバドスは、島全体がサンゴ礁でできた島国で、美しいビーチと澄んだ海が広がっています。地形は比較的平坦で、最高地点はセント・アンドリュー地区にあるマウント・ヒルアビ(Mount Hillaby/高さは約340メートル)です

気候は熱帯性で、年間を通じて温暖です。また、乾季と雨季があります。乾季は12月から5月にかけてで、観光シーズンと重なります。一方、雨季は6月から11月にかけてで、この期間にはハリケーンが発生することもありますが、バルバドスは比較的ハリケーンの影響を受けにくい地域です。

2.人口と人種

バルバドスの人口は約28万人で、カリブ海の他の島国に比べて比較的人口密度が高い国です。人種構成は、アフリカ系バルバドス人が圧倒的多数を占めており、その他には、ヨーロッパ系、南アジア系、中国系の人々が少数存在しています。

バルバドスは、かつてイギリスの植民地であったため、ヨーロッパからの移民や奴隷貿易によってアフリカから多くの人々が連れてこられたという背景があります。

3.言語

バルバドスの公用語は英語ですが、バヤン語と呼ばれる英語系のクレオール言語も話されています。

4.主な産業

バルバドス経済は観光業を中心に発展しています。美しいビーチや温暖な気候が、毎年多くの観光客を引き寄せ、国のGDPの大部分を占めています。観光業以外では金融サービス業も発展しており、バルバドスはカリブ海地域における重要な金融拠点の一つです。

農業分野では、サトウキビ栽培が伝統的に重要な産業であり、バルバドスラムの生産が行われています。さらに、バルバドスは再生可能エネルギーへの投資を進めており、特に太陽光発電に注力しています。

5.主な観光地

バルバドスは、その豊かな自然と歴史的建造物で知られており、観光客にとって魅力的な場所が数多く存在します。首都ブリッジタウンには、イギリス植民地時代の影響を色濃く残す建物があり、その歴史的価値からユネスコの世界遺産に登録されています。

ブリッジタウン以外にも、セント・ジェームズ地区にあるホールタウンや、セント・フィリップ地区にあるバースセイビングビーチなど、リゾート地として人気のある地域があります。また、バルバドスの美しい自然を楽しむために、アンダーグラウンド・ケーブや、ハリソン洞窟を訪れる観光客も多いです。

6.文化

バルバドス文化は、アフリカ、ヨーロッパ、そしてカリブ海の先住民の影響を受けた多様な文化が融合したものです。音楽は、カリプソ、スカ、レゲエなどが人気であり、これらの音楽はバルバドスの祝祭やカーニバルでよく演奏されます。特に、カーニバルはバルバドスで最も重要な文化イベントの一つであり、毎年夏に行われる「Crop Over Festival」は、伝統的なサトウキビの収穫を祝う祭りとして広く知られています。歌手のリアーナはバルバドスの出身です。

食文化もまた、多様な影響を受けており、地元の魚介類を使った料理や、カリブ海地域特有のスパイスを使った料理が特徴です。フライフィッシュやカップン・カラルーといった伝統料理が、地元の人々や観光客に愛されています。

7.スポーツ

バルバドスでは、クリケットが最も人気のあるスポーツです。バルバドス出身のクリケット選手は国際的にも知られており、クリケット西インド諸島代表チームの中でも重要な役割を果たしています。

また、サッカーや陸上競技も人気があり、特に若者の間で盛んに行われています。ゴルフやポロといった、観光客向けのスポーツ施設も充実しており、スポーツを通じた観光の促進にも力を入れています。

8.日本との関係

バルバドスと日本の関係は、主に経済協力や文化交流を通じて発展してきました。日本はバルバドスに対して、技術協力や開発援助を行っており、特に災害対策や持続可能な開発において協力しています。また、バルバドス産のラム酒やその他の特産品が日本でも販売されており、両国の貿易関係も拡大しています。

技術協力

日本はバルバドスに対して、災害対策や環境保護の分野で技術協力を提供しています。例えば、日本の国際協力機構(JICA)は、バルバドスにおいて防災技術の導入や災害対策の強化を支援しています。具体的には、ハリケーンや地震などの自然災害に対する備えを強化するためのインフラ整備や、災害時の緊急対応体制の構築を支援しています。

また、環境保護に関しては、バルバドスの再生可能エネルギー開発や持続可能な農業の推進に向けた技術協力が行われています。特に、太陽光発電やエネルギー効率化技術の導入において、日本の技術が活用されています。

開発援助

日本政府はバルバドスに対して、さまざまな分野で開発援助を提供しています。例えば、バルバドスの教育や保健医療分野において、日本は施設の建設や設備の提供、人材育成プログラムの実施を支援しています。また、農業の近代化や漁業の持続可能な発展に向けたプロジェクトも実施されており、これらの取り組みにより、バルバドスの経済基盤が強化されています。

バルバドスの主要な病院や学校に対する設備提供や、農業技術の普及に向けた研修プログラムも、日本からの開発援助の一環として実施されています。これにより、バルバドスの人々の生活水準向上に貢献しています。

文化交流

文化交流の面では、バルバドスと日本の間で音楽やダンス、食文化の紹介が行われ、相互理解の促進に寄与しています。両国の友好関係は今後も続くことが期待されており、さらに多くの分野での協力が進むことが予想されます。

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