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自然に学ぶ 学習プリント 養老孟司(ようろうたけし)
著作名: ccm
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自然に学ぶ 学習プリント


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学習のポイント

▼論理の展開を丁寧にたどり、著者の主張を正確に読み取ろう。
▼現代社会のあり方に対する鋭い考察を読み、多角的で深い視点を養おう。
▼独特の視点や論理展開、個性的な文体による文章を読み味わおう。
▼思索の意義を見直し、自己の見解を的確に表現する力を養おう。


要旨

外在する自然を現実とする第一次産業従事者が減少した現代社会では、脳という自然を現実とする。そこで、「自然に学ぶ」とは、自然が複雑な規則に従ってすでに提示している解、すなわち「形を知る」ことである。


各段落の説明

第一段落

自然に学ぶとは、何をどう学ぶのか。自然と対峙する第一次産業従事者とオフィス業務とでは大きな違いがある。戦後の日本社会の変化は、外在する自然という現実から、「脳という自然」という現実への移行ともいえる。

第二段落

木の葉の並び方の規則を考えても、自然の姿はそれ事態ですでに解を与えているが、ふつうは問題のほうに気づかない。

第三段落

規則自体は複雑すぎてよくわからないが、それがみごとな「解」であることをとらえるときに「美しい」と感じる。「自然に学ぶ」とは、ある種の複雑な問題の解の「形を知る」ことではないか。


脚注設問


問1 「相手」とは、何をさすか。


日常的に触れているもの。


問2 「こういう見方」とはどのような見方か。


その人の行動に影響を与えるものがその人にとっての現実となるので、自然と対峙する第一次産業従事者にとっては外在する自然が現実で、都市生活者は違うという見方。


問3 「そうした変数」とは何か。


太陽の傾き、枝へのつき方、葉の大きさ、木・枝・葉の生長度。


問4 「この例は……場合である。」とあるが、「解答」と「問い」は、それぞれ何を指すか。



〈解答〉 実際の木の葉の配列。
〈問い〉 木が葉をどう配列すれば、常に最大の日照を受けられるか。



次の問いに答えなさい



問1 「お金くらい、抽象的なものはない。」とあるが、それはどのような理由によるものか。


お金は材質の髪や金属自体の価値ではなく、付与された価値によって機能しているだけだから。


問2 「戦後の日本社会・・・・・・移行ということもできる。」とあるが、どのようなことか説明せよ。


第一次産業従事者に従事していた時代には多くの人々が自然と濃密に関係していたが、現代社会では都市生活が進み、自然との関係が希薄になってきているということ。


問3 「木の葉という例」は、どのようなことを述べるための例か。


自然は複雑な規則から最適な形を選択して存在しているということ。


問4 筆者は、「自然に学ぶ」とは、どのようなことだと述べているか。


自然のあるがままの「形を知る」こと。


漢字の問題――カタカナを漢字に、漢字をひらがなに直しなさい



① ジュウジ     ② ツレる    

③ ヘンスウ     ④ タンジュン

⑤ ユイイツ     ⑥ カサ   

⑦ グゲン      ⑧ テンケイ

⑨ ニッショウ    ⑩ フクザツ



① 従事      ② 釣れる
③ 変数      ④ 単純 
⑤ 唯一      ⑥ 傘   
⑦ 具現      ⑧ 典型  
⑨ 日照      ⑩ 複雑






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