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古文単語「ろうろうたり/朧朧たり/朧々たり」の意味・解説【形容動詞タリ活用】
著作名: 走るメロス
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ろうろうたり/朧朧たり/朧々たり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「ろうろうたり/朧朧たり/朧々たり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容動詞・タリ活用

未然形ろうろうたら
連用形ろうろうたりろうろうと
終止形ろうろうたり
連体形ろうろうたる
已然形ろうろうたれ
命令形ろうろうたれ


意味

ぼんやりと霞んでいる、おぼろで薄明るい

[出典]漂泊の思ひ・旅立ち 奥の細道
「弥生も末の七日、あけぼのの空朧々として、月は有明にて光をさまれるものから、不二の峰かすかに見えて...」

[訳]:三月も下旬の二十七日、夜明けの空はぼんやりとかすみ、月は有明けの月(夜が明けても空に残っている月)で(※1)光はなくなっているので、富士の峰がかすかに見えて...

(※1)光はなくなっているのに、と逆接で捉える説もある。


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