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ヨーロッパの植民地だった国々~アフリカ~
著作名: 早稲男
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植民地

植民地とは、もともと自分の国の領土ではないのに、自国の支配が及ぶようになった土地のことです。侵略によって支配したものもあれば、経済的に植民地になっている方が潤うのでという理由で植民地になったケースとあります。

ここでお話するアフリカ諸国は、ヨーロッパ諸国によって武力的に支配されたケースです。
植民地支配

16世紀以降、ヨーロッパ諸国は植民地を獲得するために、海外へと進出し領土を増やしていきました。20世紀のはじめには、アフリカ大陸の国のうちエチオピアとリベリア以外の国すべてがイギリスイタリアスペインドイツフランスベルギーポルトガルの7カ国の支配下におかれました。

支配した国植民地だった国
イギリスエジプト、スーダン、ケニア、ウガンダジンバブエ、ボツワナ、ザンビア、南アフリカ共和国、ガンビア、シエラレオネ、ナイジェリア、ガーナ、マワウイ
イタリアリビア、エリトリア、エチオピア共和国
スペイン西サハラ、赤道ギニア
ドイツカメルーン、ブルンジ、ルワンダ、タンザニア、ナミビア、トーゴ
フランスアルジェリア、チュニジア、モロッコ、ジブチ、マダガスカル、モーリタニア、セネガル、マリ、ギニア、コートジボワール、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、ガボン、コンゴ中央アフリカ共和国
ベルギーコンゴ民主共和国
ポルトガルアンゴラ、モザンビーク、ギニアビサウ、カーボベルデ共和国、サントメ・プリンシペ


植民地支配が民族紛争の原因に?

植民地にするにあたって、ヨーロッパ諸国は、それまでその土地の人が考えていた土地区分や民族構成をまったく無視して、自分たちの都合で国境を作っていきました。そこには当然、今までの土地を他国にとられてしまった人たちや、同じ民族でもはなればなれにされてしまった人たちもいたわけです。

ですので支配が終わりいざ独立となったときに、「隣の国のあの土地はもともと俺たちのものだったのだから返せ!」とか「私の民族は本当はあっちの国出身だからあっちの国に帰りたい!」といった意見がたくさん出てきたのです。
これが国境間で起こっている民族紛争の火種になってしまったのですね。

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